小説
まず先に、本書は鬼畜な描写が苦手な人にはおすすめ出来ないことを申し述べておく。 初めての白井智之さん小説 【おやすみ人面瘡】の世界観とあらすじ パニック小説→ミステリー小説→おやすみ人面瘡 初めての白井智之さん小説 前々から気にはなっていたものの…
きょうだい児とは、病気や障害を抱える人を兄弟姉妹にもつ人のことを指す。 私には弟がいて、弟は小学校低学年の頃にある病気の確定診断を受けた。 私の弟は“病気”だった。“普通”ではなかった。 病気の弟が私を“きょうだい児”にし、私も“普通”ではなくなって…
毒見師イレーナシリーズ、やっと全巻読破したので全体の感想を語ります。 全巻読破!毒見師イレーナシリーズを語る 毒見師イレーナの世界観 シリーズ構成・読む順番について イレーナ三部作・第一巻【毒見師イレーナ】 イレーナ三部作・第二巻【イレーナの帰…
相変わらず外さない水野敬也さんの本。 面白い。 読みやすい。 心が洗われる。 三拍子揃っております。 神様に一番近い動物~人生を変える7つの物語~ 水野敬也 心に響く7つの物語 『愛沢』が一番インパクトあった 神様に一番近い動物~人生を変える7つの…
今回も駆け足で読み切った。相変わらず面白いじゃないか。 *シリーズ一作目の読了記事* どこまでも過酷な運命を課せられる【毒見師イレーナ】おすすめファンタジー小説 - Daydream もはや過酷が娯楽になりつつあるイレーナ 壮大な物語に疲労困憊する私 【…
やはり、私にとって大沢在昌さんの小説は特別だなと思った。 幼い頃、私の部屋には本棚があり、そこには母の蔵書が並んでいた。 今思うと、その中の一部は大沢在昌さんの著書で、新宿鮫シリーズが並んでいたw 大人になると、私は知らないうちに大沢在昌さん…
2021年に私が読んだ小説から、特に面白かった作品を10冊ピックアップ。 順位つけるの難しかったので五十音順です。 個別の感想記事書けてないものもありますが、このクソ忙しい年の瀬に仕事とバイト掛け持ち地獄の6連勤中なので仕方なし(´;ω;`) 1.【悪女…
ついに私も、伊坂幸太郎さんを読む時が来た。 初・伊坂幸太郎さん小説。わーい。 緻密でロマンチックな群像劇。ラッシュライフ 誰もが主人公のようで、誰も主人公ではない お気に入りの登場人物 緻密でロマンチックな群像劇。ラッシュライフ ラッシュライフ …
ついに原作を読むときがやってきた。 2年ほど前にアニメを見て面白かったので、ずっと原作が気になっていた。 早く読みたいような、楽しみにとっておきたいような…。 複雑な気持ちも楽しみつつ、ついに『読むぞ』と決断する日がやってきた。 正義とは何か い…
本日は、ドグラ・マグラについて語る第二弾。 前回の記事はコチラ 読了すると精神に異常をきたす小説【ドグラ・マグラ】夢野久作 - Daydream 前回に引き続き、がっつりネタバレありでいきます。 「ドグラ・マグラをまずは自分で読みたい人」は読まないでくだ…
夏といえばホラーかなって、安直にそんなことを考えた。 本当は冬でも読むのに。 次に読む本を決めるのなんて、それくらい適当な選択なのだ。 怪談が盛り沢山な【どこの家にも怖いものはいる】 【どこの家にも怖いものはいる】のあらすじ 私が結末を読んで鳥…
日本三大奇書に分類される小説、ドグラ・マグラを読んでいます。 読み切ると精神に異常をきたすという触れ込みで有名なあれ。 尚、私はまだ読み途中なのですが、悪夢を見ました。 殺されそうになる夢です。 刃物でエグられそうになりましたが、近くにいた知…
厳しすぎる父親と、精神を病んだ母親。 まるで別世界の存在のような、美しいけれど不思議な少年たち。 怯える使用人。 屋敷内の人間が、誰一人語りたがらない『あっちゃん』とは何者なのか。 すべての真相が明らかになった時、そこには哀しい物語がありまし…
早い。 時間の経過が早すぎる。 もう2021年が半分終わったとか。 涙出そう。 2021年上半期面白かった小説ベスト5 第5位 慟哭 貫井徳郎 第4位 悪女について 有吉佐和子 第3位 リカ 五十嵐貴久 第2位 ジゼル 秋吉理香子 第1位 毒見師イレーナ マリアVス…
“出会い系で出会った女がストーカー化” 【リカ】という小説の内容を一言で述べるならこうだ。 これだけで、小説を読まずともある程度内容は想像できる。 そんな小説をわざわざ読むのは果たして本当に面白いのか…? そう思って、私自身が最初は【リカ】にあま…
シェイクスピアの四大悲劇に分類される【マクベス】を読み終わり、私は1つの結論に達した。 彼の作品は多く、長く、広く読まれ続けている。 しかしながら…… これはもはや、シェイクスピアの戯曲そのものが面白いかどうかは関係ないのではないか。 作品内容そ…
※この記事は2022/02/11に加筆・修正しています※ 「そもそもこれって悪女なの?」 【悪女について】のあらすじを読んで、私のパートナーが放った一言。 「程度の差こそあれ、女性ってこういうものじゃない?」 そう言われてしまうと……なんとも…… つまり彼は、多…
男に騙され、結婚を前に若くして亡くなった少女たち。 彼女たちは精霊・ウィリとなり、森に迷い込んできた男を死ぬまで踊らせたという。 華麗なるバレエ・ミステリー【ジゼル】 バレエとミステリーの融合 バレエ作品『ジゼル』について 第1幕 第2幕 ジゼルの…
「何かを決断するたび、誰かとかかわるたび、 一歩足を踏み出すたび、朝ベッドから出るたび、 人は危険を背負う。 生きていくには、その事実を受け入れないと。 自分だけは安全だという幻想にしがみつくのは間違いよ」 【イレーナの帰還】あらすじと見どころ…
『国がほしいか?』と、麒麟は低く問うた。 『ほしい』と、青年は答えた。 だから彼は、王になった。 【東の海神 西の滄海】十二国記シリーズepi:3 【東の海神 西の滄海】あらすじ 延王・尚隆は如何にして王になったのか 正しく国を治めるということ 【東の…
どんなに厳しい規律を課しても、平等なんてありえない。 仮にその規律自体が平等だったとしても、すべての人が平等に規律を守るとは限らないからだ。 それ故に、“平等”の形は1つではなくなってしまうのだろうと思う。 過酷な運命に立ち向かえ!【毒見師イレ…
東野圭吾さんの“ガリレオ”と言えば、真っ先に思い浮かぶのはドラマで主演をつとめた福山雅治さん、そして柴咲コウさんです。 ドラマを観ていない私ですらそのイメージを払拭できないほど、映像化で有名な本作。 もはや湯川先生は福山雅治さんのイメージで読…
ネタバレしてしまうと面白さが半分以下になってしまう小説なのは間違いない。 もしもこれから“慟哭”を読もうか迷っている人がいるならば、この記事は読まずに閉じてほしいと切に願う。 小説が面白いことは間違いないので、とりあえず読もう。話はそれからだ…
陸の孤島 曰く付きの館 脅迫状 密室 アリバイ 極めつけの、殺人事件。 ミステリーのテッパン要素が全て詰まっているのが、この綾辻行人さんの館シリーズ。 ミステリー好きにとってはもはや定番作品。 シリーズ第一弾の“十角館の殺人”が出版されてから30年以…
【ストロベリーナイト】のシリーズ第二弾です。 かなり後味が悪くて胸が痛い作品。えぐい。そしてマジで心臓痛い…。 それなりの厚みがある文庫本ではありますが、あっという間に読了しました。 前作【ストロベリーナイト】の感想はこちら>>水面下で広がる…
面白い小説は誰が読んでも面白い。そういうことです(違 職場で面白い小説を回してみた 実はこの本も母が買ってくれた本だったりして 無いなら買えばいい、大人ですから 一冊も自分で買うことなく全巻揃った(本編のみ) 【8年越しのリベンジ】2023年、つい…
顔の皮を剥がれ 泣き叫ぶその者の 喉元を切り裂く 舞い上がる血煙 あなたは これを 生で 見たい ですか 【ストロベリーナイト】著者:誉田哲也 出だしから目が離せず、一気に引っ張り込まれる 登場人物の背景が一々重い 警察官の9つの階級って知ってる?? …
アマゾンから本が届いた。 送り主は母だった。 映画で話題になった【ミッドナイトスワン】の小説。 ※ネタバレが嫌な人は読まないでください※ ミッドナイトスワン あらすじと感想 クラシックバレエとトランスジェンダー 結末 ミッドナイトスワン 母はこの作品…
『麒麟は天意の器にすぎません。かえして言えば、麒麟に意志などありはしない。ただ天の意志が通り抜けていくだけ』 それはなんだか不可思議なことのように思う。麒麟を知れば知るほどに…。 【風の海 迷宮の岸】十二国記シリーズepi:2 【風の海 迷宮の岸】…
『天命をもって主上にお迎えする。 御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと、誓約申し上げる』 すべてを知ってからもう一度聞くと、なんて重い言葉なんだろうと思う。 【月の影 影の海】上下巻 【月の影 影の海】あらすじ 後半に差し掛かるともう止まらな…