Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

小説

アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を2度読みして感じたこと

アガサクリスティーのミステリー小説『そして誰もいなくなった』を2度読みしました。 ミステリー小説を2回読むなんて…と思われるかも知れませんがお付き合いください。 私もついに『そして誰もいなくなった』を読んだ Voicy対談より、作家・真山仁さんの「…

『三体X 観想之宙』良質な物語と二次創作の必要性は別問題だと感じたお話

『三体 第三部 死神永生』の裏側で何が起こっていたのか。 雲天明(ユン ティエンミン)の人生(脳だけになってからの)がどんなものだったのか。 具体的な答えが欲しい人は是非読んでみてほしい。 原作者とは別人が描いたとは思えないほど、かなり攻めた内…

対立の末に得るものはあるのか?【同志少女よ、敵を撃て】逢坂冬馬

一ヶ所に留まるな 自分の弾が最後だと思うな 賢いのは自分だけだと思うな それが、狙撃兵の鉄則。 同志少女よ、敵を撃て 【同志少女よ、敵を撃て】用語解説的な 悲惨な対立の物語 【同志少女よ、敵を撃て】を読んで思ったこと 同志少女よ、敵を撃て 同志少女…

 #2022年下半期の本ベスト約10冊 

上半期やったら下半期もやりたくなるよね。 ってことで、 2022年の後半に読んで面白かった本を10冊ピックアップしていく。 2022年下半期の面白かったベスト本を紹介する 1.小説①【三体】劉慈欣 2.小説②【同志少女よ、敵を撃て】逢坂冬馬 3.小説③【野良犬の値…

【ネタバレあり】三体シリーズⅢ死神永生㊦まで読破した感想

彼女が雲天明に階梯計画を奨め後悔したときも、 執剣者(ソードホルダー)でありながら抑止を実行できなかったときも、 戦争してでも曲率推進ドライブの光速船を開発しようとしたウェイドを止めたときも、 関一帆(グアン・イーファン)に宇宙の真実を聞かさ…

伊坂幸太郎さんの『殺し屋シリーズ』既刊本読破したので読む順番と感想をまとめた

貴方がまだこのシリーズを読んでないなら読むといい。 面白いからとりあえず読むといい。 ハリウッドで映画化されるくらいには面白いから読むといい。 読んだら感想を語り合いたいですお願いします。 新作バンザイ。 伊坂幸太郎さんの“殺し屋シリーズ”読破 …

『命の値段』について考えたことある??【野良犬の値段】著者:百田尚樹

百田尚樹さんの本を読むのは3冊目なのだけれど、今のところハズレ無し。 今回は、考えさせられることが多い一冊だった。 【野良犬の値段】を読んで考えたこと 読みながらタイトルについて何度も考えてしまう この本の結末について(ネタバレなし) 【野良犬…

【ネタバレあり】三体Ⅱ暗黒森林㊦まで読んだので思いの丈を一旦吐き出しておく

三体沼にどっぷりと浸かりながら黙々と読み進めている。 今回は第二部の暗黒森林を読み切ったので、 ネタバレを気にせず登場人物たちについて思ったことを吐き出していく。 *ネタバレなしの前回記事* 世界的に大ヒットしたSF小説【三体】は、もっと面白い…

村上春樹さんの【ねじまき鳥クロニクル】はAudible(オーディブル)で藤木直人さんに朗読してもらうのがおすすめ

第一部を読了した現時点で、この本にわかりやすいストーリーは存在しない。 強いて言えば『岡田亨の日常』ということになるのだろうが… いや、『平穏な日常が壊れていく様』と言うべきか。 しかし起こる事象は1つ1つが些細なものであり、 『平穏が壊れる』…

世界的に大ヒットしたSF小説【三体】は、もっと面白いはずだった…!

物体が2つだと規則的な動きをしているのに、3つになった途端動きがおかしくなっている。 そして時に衝突しているではないか。 これが太陽だったら…と考えると確かに恐ろしい。 そりゃ文明も何度だって滅びるよね…。

2022年上半期の本ベスト約10冊

今年も8冊のピックアップ。体感としては去年の方が豊作だったかな、と。(小声)突然のKindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)参入によって選書が乱れたのは間違いない。

【ネタバレあり】幻想的というかとてもファンシーだと思った小説【この闇と光】服部まゆみ

【この闇と光】をこれから読もうか迷っている方に私が言えることはたった一つ。 読むなら事前情報ゼロで読むのが一番面白いので、 このブログは閉じて、不必要な情報を目にしてしまう前にさっさと読みましょ。 いってらっしゃーい。 【この闇と光】を読んで…

奇病が蔓延し、どこにも救いのない物語。【おやすみ人面瘡】白井智之

まず先に、本書は鬼畜な描写が苦手な人にはおすすめ出来ないことを申し述べておく。 初めての白井智之さん小説 【おやすみ人面瘡】の世界観とあらすじ パニック小説→ミステリー小説→おやすみ人面瘡 初めての白井智之さん小説 前々から気にはなっていたものの…

きょうだい児の私が【コンビニ人間】を読んで思うこと

きょうだい児とは、病気や障害を抱える人を兄弟姉妹にもつ人のことを指す。 私には弟がいて、弟は小学校低学年の頃にある病気の確定診断を受けた。 私の弟は“病気”だった。“普通”ではなかった。 病気の弟が私を“きょうだい児”にし、私も“普通”ではなくなって…

毒見師イレーナシリーズ全巻読破したので読む順番と感想をまとめた

毒見師イレーナシリーズ、やっと全巻読破したので全体の感想を語ります。 全巻読破!毒見師イレーナシリーズを語る 毒見師イレーナの世界観 シリーズ構成・読む順番について イレーナ三部作・第一巻【毒見師イレーナ】 イレーナ三部作・第二巻【イレーナの帰…

蕎麦屋の話が突き刺さった一冊【神様に一番近い動物~人生を変える7つの物語~】水野敬也

相変わらず外さない水野敬也さんの本。 面白い。 読みやすい。 心が洗われる。 三拍子揃っております。 神様に一番近い動物~人生を変える7つの物語~ 水野敬也 心に響く7つの物語 『愛沢』が一番インパクトあった 神様に一番近い動物~人生を変える7つの…

暗殺者に狙われながら今度は魔力まで失っちゃってどーするの…【イレーナ、失われた力】

今回も駆け足で読み切った。相変わらず面白いじゃないか。 *シリーズ一作目の読了記事* どこまでも過酷な運命を課せられる【毒見師イレーナ】おすすめファンタジー小説 - Daydream もはや過酷が娯楽になりつつあるイレーナ 壮大な物語に疲労困憊する私 【…

そのソフトは本当に未来を予測できるのか!?『ニッポン泥棒』大沢在昌

やはり、私にとって大沢在昌さんの小説は特別だなと思った。 幼い頃、私の部屋には本棚があり、そこには母の蔵書が並んでいた。 今思うと、その中の一部は大沢在昌さんの著書で、新宿鮫シリーズが並んでいたw 大人になると、私は知らないうちに大沢在昌さん…

2021年、面白かった小説を10冊紹介する

2021年に私が読んだ小説から、特に面白かった作品を10冊ピックアップ。 順位つけるの難しかったので五十音順です。 個別の感想記事書けてないものもありますが、このクソ忙しい年の瀬に仕事とバイト掛け持ち地獄の6連勤中なので仕方なし(´;ω;`) 1.【悪女…

世界がロマンチックに思える緻密な群像劇。伊坂幸太郎さんのラッシュライフを読んだ感想

ついに私も、伊坂幸太郎さんを読む時が来た。 初・伊坂幸太郎さん小説。わーい。 緻密でロマンチックな群像劇。ラッシュライフ 誰もが主人公のようで、誰も主人公ではない お気に入りの登場人物 緻密でロマンチックな群像劇。ラッシュライフ ラッシュライフ …

最悪の思考実験【バビロンⅠ-女-】野﨑まど

ついに原作を読むときがやってきた。 2年ほど前にアニメを見て面白かったので、ずっと原作が気になっていた。 早く読みたいような、楽しみにとっておきたいような…。 複雑な気持ちも楽しみつつ、ついに『読むぞ』と決断する日がやってきた。 正義とは何か い…

読了すると精神に異常をきたす小説を読了した【ドグラ・マグラ】夢野久作

本日は、ドグラ・マグラについて語る第二弾。 前回の記事はコチラ 読了すると精神に異常をきたす小説【ドグラ・マグラ】夢野久作 - Daydream 前回に引き続き、がっつりネタバレありでいきます。 「ドグラ・マグラをまずは自分で読みたい人」は読まないでくだ…

面白かったけど私とは相性が悪いと思ったホラー小説【どこの家にも怖いものはいる】三津田信三

夏といえばホラーかなって、安直にそんなことを考えた。 本当は冬でも読むのに。 次に読む本を決めるのなんて、それくらい適当な選択なのだ。 怪談が盛り沢山な【どこの家にも怖いものはいる】 【どこの家にも怖いものはいる】のあらすじ 私が結末を読んで鳥…

読了すると精神に異常をきたす小説【ドグラ・マグラ】夢野久作

日本三大奇書に分類される小説、ドグラ・マグラを読んでいます。 読み切ると精神に異常をきたすという触れ込みで有名なあれ。 尚、私はまだ読み途中なのですが、悪夢を見ました。 殺されそうになる夢です。 刃物でエグられそうになりましたが、近くにいた知…

なんだか少し悲しくなる物語【暗闇の囁き】著者:綾辻行人

厳しすぎる父親と、精神を病んだ母親。 まるで別世界の存在のような、美しいけれど不思議な少年たち。 怯える使用人。 屋敷内の人間が、誰一人語りたがらない『あっちゃん』とは何者なのか。 すべての真相が明らかになった時、そこには哀しい物語がありまし…

2021年上半期の面白かった小説ベスト5冊+おまけ

早い。 時間の経過が早すぎる。 もう2021年が半分終わったとか。 涙出そう。 2021年上半期面白かった小説ベスト5 第5位 慟哭 貫井徳郎 第4位 悪女について 有吉佐和子 第3位 リカ 五十嵐貴久 第2位 ジゼル 秋吉理香子 第1位 毒見師イレーナ マリアVス…

【リカ】は想像以上にガチでヤベー女だった(著者:五十嵐貴久)

“出会い系で出会った女がストーカー化” 【リカ】という小説の内容を一言で述べるならこうだ。 これだけで、小説を読まずともある程度内容は想像できる。 そんな小説をわざわざ読むのは果たして本当に面白いのか…? そう思って、私自身が最初は【リカ】にあま…

シェイクスピアの戯曲【マクベス】を読んで私の出した結論

シェイクスピアの四大悲劇に分類される【マクベス】を読み終わり、私は1つの結論に達した。 彼の作品は多く、長く、広く読まれ続けている。 しかしながら…… これはもはや、シェイクスピアの戯曲そのものが面白いかどうかは関係ないのではないか。 作品内容そ…

【悪女について】を読んだら悪女とは何かわからなくなった(著者:有吉佐和子)

※この記事は2022/02/11に加筆・修正しています※ 「そもそもこれって悪女なの?」 【悪女について】のあらすじを読んで、私のパートナーが放った一言。 「程度の差こそあれ、女性ってこういうものじゃない?」 そう言われてしまうと……なんとも…… つまり彼は、多…

バレエの悪魔的魅力が語り尽くされた小説【ジゼル】について語る(著者:秋吉理香子)

男に騙され、結婚を前に若くして亡くなった少女たち。 彼女たちは精霊・ウィリとなり、森に迷い込んできた男を死ぬまで踊らせたという。 華麗なるバレエ・ミステリー【ジゼル】 バレエとミステリーの融合 バレエ作品『ジゼル』について 第1幕 第2幕 ジゼルの…