年始の記事にも書いたけれど、今年は通っているバレエ教室の発表会が開催されます。
私はその発表会がとてもとても楽しみなのです。
今日はそんなお話です。
発表会でヴァリエーションを踊る
みんなで踊る幕物とは別に、ヴァリエーションを踊っていいと許可されました。
ヴァリエーションとは、物語を演じる中で主人公やそれに準ずる登場人物たちが一人で踊る、いわば「見せ場」のシーンです。
ヴァリエーションを踊っていいということは、舞台で一人で踊っていいよと言われたという意味です。
そもそも大人が趣味でやるバレエは「舞台で踊る」というだけでかなり貴重な機会です。
どうせ舞台で踊るならば、やはりヴァリエーションを踊りたい。
私はそう思っています。
ちなみに私は舞台で踊るのもヴァリエーションを踊るのも4年半ぶりです。
前のお教室に通っていた頃の話で、今の先生のもとでの舞台は今回が初めてです。
師事する先生は変わったけれど、この4年半で上手くなったと信じたい。
舞台で踊る自分の姿を見ることは、自分のレベルを知ることでもあります。
大抵は「目も当てられない」と恥入るばかりの結果になるわけですが。
とてもとても貴重な機会であることは間違いないのです。
踊りたいものは常に自分の中に溢れている
私は自分で踊るのも好きですが、バレエを見るのもとても好きです。
そもそも「バレエの世界観」がとても好きで、自分で踊るということはその世界に足を踏み入れるということです。
私のもう一つの趣味に読書があるけれど、読書はどう頑張っても物語に没入感を感じることまでしかできません。
しかしバレエは自分で踊れば、自分が物語の登場人物になることができるのです。
今はとてもいい時代で、YouTubeやインスタグラムを開けば無料でいくらでもプロの踊りを見ることができます。
見ても見ても見飽きることがなく、時間があればひたすら見てしまう。時間を溶かしすぎて落ち込むくらいに。
そんな日々を過ごしているわけですから、好きな踊り、憧れる踊り、踊ってみたい踊りはいくらでもあるわけです。
舞台で踊るチャンスはいつ訪れるかわからないけれど、「もし次にチャンスが来たら、これを踊ってみたい…」という願望は日頃から自分の中に溢れています。
そして突然降って湧いた今回のチャンス。
テンションが上がらないわけがないのです。
踊りたいヴァリエーションの候補を絞る
ヴァリエーションの完成度を高めるために、「何を踊るか」はとても重要な最初の選択になります。(私は一度それで失敗したことがあります)
ただ好きなものを選べばいいというわけではないんですね。
一番問題なのが技術です。
どう頑張っても、踊れるものと踊れないものがあります。
素人用に振り付けを優しくするとはいえ、変えすぎると曲のイメージまで変わっちゃいますから…
得意不得意は人それぞれですし、雰囲気として自分に合う合わないもあります。
とはいえやっぱりまずは好きなものを並べてみて、その中から選び取ることになるわけですが。
今回の舞台に関していえば、ヴァリエーションを踊るのは5人。
その5人で曲がかぶらなければ、好きなものを選んでよいという非常に自由な感じでした。
ありがたい~。
そんなわけで、ヴァリエーションを選ぶにあたり私が候補として考えていたものを以下にご紹介します。
踊れる踊れないはひとまず置いておいて、「いつか踊ってみたい」と思っている好きな曲たちです。
1.ライモンダより、第三幕「ライモンダのヴァリエーション」
最近ハマっている、同じ曲で違うバレエ団・ダンサーの比較ができる動画。
この曲はライモンダという演目の後半で、結婚式でヒロイン自らが踊るシーンです。
大抵の場合、結婚式のシーンはもっと華やかで楽しい感じなのですが、
ライモンダはめちゃくちゃ哀愁漂う感じで踊ります。
あなた本当に結婚式の花嫁??という感じ。
もちろんそれには理由があって、この結婚式を迎えるまでに色々なことがおこっているからなのですが…
「バレエの結婚式のシーン」では珍しい雰囲気かと思います。
2.グラン・パ・クラシックよりヴァリエーション
グラン・パ・ド・ドゥのみで構成されている作品の中の女性のヴァリエーションです。
私好みの鮮やかなブルーの衣装で踊られることが多く、音楽も軽やかで好きな作品です。
ただし軸足が死ぬ。
「技術的に無理」の代表例です。
プロの方でも練習を積み重ねないと難しいのではないか…?
3.ラ・バヤデールより「ガムザッティのヴァリエーション」
こちらは派手なジャンプが多いガムザッティのヴァリエーション。
美しく自信もあるお嬢様の見せ場なので非常に華やか。
テンポよく踊るのが得意な人向け。
ちなみに彼女は恋敵の女性を毒殺する過激なお嬢様です。
そんなお嬢様、嫌いじゃないぜ。
4.ラ・バヤデールより、第一幕「ニキヤのヴァリエーション」
こちらは先のガムザッティ嬢に毒殺される儚き舞姫。
雰囲気としては真逆な感じですがこちらも好き。
ラ・バヤデールは古代インドが舞台の物語です。
5.ルースカヤ(ロシアの踊り)
白鳥の湖に組み込まれたことのある曲ではありますが、あくまでも「付け足し」。
現在は白鳥の湖の中で踊られることはほぼないですが、個人的に作品単体として好きな曲。
異国情緒溢れる素敵な踊りです。
チャンスは1回、自分が踊る曲を選ぶ
こうやって挙げてみると本当にキリがない。
「いつか踊ってみたい作品」ありすぎる問題。
年齢的なことを考えても、今後私が舞台で踊れる回数はかなり限られています。
下手したら今回が最後になる可能性だってある。
いや、練習中に怪我をすれば今回だって舞台に登れない可能性も…
悪い方に考えたらキリがないですが、今できることを全力でやるしかありません。
舞台本番はもちろん楽しみですが、舞台に向けての練習だってかなり楽しいものなのです。
先生ご自身も、お教室での初めての発表会にかなり気合が入っているご様子。
追加レッスンをかなり豊富に組んでくださっていますので、なるべく全部参加したい。
怪我には気をつけなければなりませんが、こればっかりはもう運だと諦めるしかありませんので考えても仕方なし!
これからハードな日々になりますが、仕事そっちのけで頑張ります。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れ様でした!