Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

内藤了さんの「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ」の読む順番と感想、あらすじをまとめた


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みなさん、猟奇殺人事件はお好きですか?

お好きですよね?

そんなあなたにおすすめのシリーズがこちらです。

▲順番だけ知りたい人は目次参照▲

このシリーズは読む順番を守ることがとても重要です。

私は最新作のスピンオフで禁断の順番飛ばしをしてしまったのでちょっぴり反省中(本編完結まではちゃんと順番守りました)。

そんなわけでいってみよー。

1.『ON』

八王子西インターに放置されていたトラック。持ち主の男が遺体で発見された。

男は性犯罪の常習犯で、女子高生殺害事件の容疑者にもなったことがある人物だった。

殺された女子高生と酷似した状態で発見された凄惨な遺体。それでいて状況証拠が示唆するものは自殺。

彼はなぜ、どのようにして死んだのか??

第21回日本ホラー小説大賞で読者賞を受賞したシリーズ第一作目。

連続して発見される凄惨な遺体と、それが自殺という謎。

比奈子ちゃんの刑事デビュー。

愛すべきキャラクターたちの初登場と、野比先生との出逢い。

「これからシリーズ始まるぞ」って感じでとても好き。

女性刑事ものなんだけど、警察組織内というか仲間内でギスギスした雰囲気がないのも本シリーズの特徴かも。

安心して事件に集中できるのがとてもいい。

2.『CUT』

廃墟となり幽霊屋敷と噂される洋館で、若い女性の遺体が発見される。

遺体は5体で、いずれも身体の一部が欠損していた。

5体の女性は、まるで飾られるように洋館の各所に配置されていて…

猟奇犯罪捜査班(非公式)ついに発足。

一作目よりも面白いのが凄いなぁ、と。

遺体の腐敗描写がやけにリアルで、とにかく虫がキモイ。

蛆虫とか死出虫とかそういうのがうじゃうじゃ出てくる系が苦手な方は要注意。

3.『AID』

腐乱した自殺死体が車内で爆発するという異様な事件。

その死体が腐乱していく様子は動画に撮影され、ネットに流されていた。

これは本当にただの自殺か、誰かの意図が絡んでいるのか。

捜査を進めていくと、自殺志願者たちが集うサイトの存在が浮かび上がってきて…?

私が気になったのは、内藤了さんは、最初からこの設定を考えていたの??ということ。

ビックリだよ。比奈子と一緒にショックを受けたよ。

でも、人が抱えている闇ってこういうものかも知れない…

死神女史のセリフが毎回刺さる。

「眠るように死にたかったら天寿を全うするしかないんだよ」

非常に説得力のあるセリフでした。

詳細は本編をお読みください。

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4.『LEAK』

発見された遺体は、持ち上げるのが困難なほど異常な重さをしていた。

体内には大量の硬貨と紙幣が詰め込まれていたのだ。

連続して発見される遺体。

犯人の意図は一体どこにあるのか?

ここまでの4作品の中で1番面白くて前のめりに読んでしまった一冊。

ついに登場する“本庁刑事”たち。

警察小説ではテッパンの、「嫌な奴ら」の代表的存在。

しかしその上を行く死神女史が凄すぎて痛快です。さすが。

そして比奈子の名前をどこまでも轟かせてほしい。

“女の人生にドラマあり”とは言うけれど、女かどうかはさておき、

数十年生きていれば「死んだほうがマシ」と思えるほど絶望的な出来事に遭遇することもあり、恨み辛みが募ることもある。

結構笑えない話。

5.『ZERO』

複数の幼児の遺体がバラバラにされ、動物の死骸とともに連続して発見される。

その一方で、比奈子が逮捕した連続殺人鬼の佐藤都夜(第二作『CUT』参照)は比奈子への復讐心の募らせていた。

今回は本が薄いな?(物理)と思っていたら、次作の『ONE』とセットで一つの物語でした。

上下巻的な。前後編的な。

めっちゃ気になるところで終わりおって。

これまでは作品ごとに事件が独立していたけれど、今回は『CUT』の連続殺人鬼・佐藤都夜再登場で驚きの展開。

比奈子の安否が気になるところ。

6.『ONE』

前作『ZERO』の続き。

メインの事件もだけれど佐藤都夜がヤバイ。

こんな風に人を殺すような殺人鬼には中々太刀打ちできない。

それから個人的な見どころは死神女史とジョージのやりとり。

色っぽい死神女史、好きです。

7.『BACK』

クリスマスの夜、ベジランテボード総合病院が襲撃された。

狙われたのは全て10階の入院患者で、このフロアには非公式に凶悪犯たちが入院していた。

躊躇うことなく頸動脈を切られ、入院していた8人全員が殺害された。

非公式な情報も多く、捜査班は本庁に設置されて事件の存在感は薄れていったが、

行方不明になっていた病院関係者が遺体となって発見されることで比奈子たちも慌ただしくなる。

なぜならその遺体は眼球がくり抜かれ、手首が切り落とされていたから。

一方日本精神・神経医療研究センターでは、わずか十歳で殺人の罪を犯した児玉永久が、心理矯正目的で中島保に預けられ日常を送り始めていた。

 

またしても気になるところで終わってしまった…

事件も微妙に解決しきれてない。

このシリーズは新しい事件が起きても過去作との繋がりが出てくるので面白い。

登場人物も「使い捨てキャラ」的なのがあまりいなくて、過去に関わった人たちが後々チラホラ出てくる。

脇役のキャラクターとも付き合いが長くなり、自然と愛着が湧いてしまう。

本作は事件もだけど、それ以上に「日本精神・神経医療研究センター」が色々と気になりすぎる。

永久くん救われてほしいです。

8.『パンドラ 猟奇犯罪検視官・石上妙子』(スピンオフ)

東京大学法医学研究室に在籍する大学院生の石上妙子。

自死と聞かされていた10代の少女の司法解剖で、彼女は小さな違和感を発見する。

連続少女失踪事件を追う新人刑事の厚田厳夫、客員教授として招かれた法医昆虫学者のサー・ジョージと共に、事件の真相に迫っていく。

凄く良かった。とても良かった。

スピンオフだからといって飛ばしてはいけない。

順番通りに絶対読もう!

なんなら本編読んでなくても楽しめる、独立した構成になっているから読もう!

死神女史、ガンさん、ジョージが若い頃どのような経緯で出会ったのか知ることができる。

女としての死神女史の人生が壮絶すぎて…

『パンドラ』読んだあとに『AID』の冒頭読むと泣きそうになるのでした。

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9.『MIX』

湖で人魚の遺体が発見される。上半身が少女、血管や背骨は魚の部分と繋がり、全身癌に侵されていた。

自然現象とは思えない遺体を調査していくと、悍ましい事実が明らかになる。

八王子西署では人事異動が行われ、猟奇犯罪捜査班のメンバーの入れ替わる!?

シリーズ後半に向けて、物語が加速していく。

徐々に個人犯罪から組織犯罪にシフトしており、読者がマンネリしないような工夫が盛りだくさん。

シリーズが進むに連れて前のめりになり、読むペースが上がっています。

てゆーか新メンバーが……なぜこんなことに……笑

しかし新人が加わると、先輩刑事たちの優秀さが際立ちますね。

10.『COPY』

血痕で描かれた魔法円。その中に並べられる遺体と、中央に盛られた遺体からくり抜いた心臓。

凄惨なその現場は、30年前、12年前に起こった未解決事件と類似していた。

 

とても面白くてあっという間に読み終わる。

個人的にプロローグが死神女史で始まる巻は特に面白いです。

私が死神女史好きで引き込まれやすいだけかも知れないけれど笑

過去の未解決事件と繋がったり、懸念していた組織が具体的に見えてきたり、特殊な空間である日本精神・神経医療研究センターの様子が見え隠れしたり、なんだか目が離せません。

永久くんの秘密も気になるところ…

11.『サークル 猟奇犯罪捜査官 厚田厳夫』(スピンオフ)

新婚生活をスタートさせた厚田厳夫と厚田(石神)妙子。

そんな折、警察官一家惨殺事件が発生する。

二人は刑事として、検視官として事件と対峙するけれど、妙子は出産を間近に控えていて…?

スピンオフの前作『パンドラ』の後日譚であり、本編に登場した「30年前の未解決事件」でもある本作。

読者は30年後を知っているわけで。

死神女史に子供はいないし、ガンさんとは離婚しているし、事件は解決しないんですよ!

それがわかっているから、読んでいてめちゃくちゃ切なくなるの。

特に新婚生活のシーンが…

このまま一緒に居ちゃダメだったのかなぁ…と。そういう形の未来も見てみたかったなぁ…と。

色んな意味で胸を打たれる作品でした。

スピンオフの品質良すぎだろ。

12.13.『BURN(上・下)』

本編の完結編。上下巻。

テロ組織、CBET(スヴェート)の狙いがついに明らかになる。

泣いても笑ってもこれが最後。

最後にして最高の、猟奇犯罪捜査班の活躍が見れる物語。

面白すぎて睡眠削って2冊一気に読み切りました。

怒涛の展開に目が離せなくなり、ドキドキハラハラし、後半は感動しました。

なんなんだこの贅沢な物語は。

キャラクターがこんなにも生き生きとした物語、私は他に知りません。

下巻の最後には「著者あとがき」も記されており、「なるほどそういうことがあったのね」と。

これは次作の『OFF 猟奇犯罪分析官 中島保』(スピンオフ)も読まないわけにはいかないなぁと思わされました。

14.『OFF 猟奇犯罪分析官 中島保』(スピンオフ)

『ON』で始まり『OFF』で終わる。

それが著者である内藤了さんのお言葉。

読んでみて思ったのは、「なにこれめちゃくちゃ良かった…」です。

シリーズが一段落したところで最初の事件に立ち戻ることになるわけですが、

解決済みの事件のはずなのに「事件の全容など何もわかっていなかったんだ…」と思わされました。

読者が見ていたのはあくまでもヒロインで警察官の藤堂比奈子視点。

でも世界は一面的なものでは決してなくて、同じ場所に立ち会っても人それぞれ見ている世界は全然違うものなのだと思わされます。

読んで良かった、これ知らずに終わらなくてよかった!と思いました。

15.『タラニス 死の神の湿った森』(スピンオフ)

単行本。

まさかの単行本!

サー・ジョージの少年時代を描くホラー&ミステリ。

この作品だけまだ未購入のためコメントは差し控えます。

16.『アイズ 猟奇死体観察官 児玉永久』(スピンオフ)

子供時代に連続殺人を犯した児玉永久。16歳になり、ついに日本精神・神経医療研究センターを出る日がやってきた。

猟奇犯罪捜査班がセンターに持ち込んだ女児誘拐殺害事件。

事件の解決が過去の償いになると信じ、犯人を追う。

熱量の高いうちに一気に読み切りました。

最新刊として本屋さんに平積みされてていて、当然のように購入し、手元にあれば我慢できるはずもなく…

まだ手元にない『タラニス』をすっ飛ばして一気読み。

本書には内藤了さんの次のシリーズ作品「東京駅おもてうら交番」ヒロインである堀北恵平も登場します。

次シリーズも読んでいた読者は私以上に楽しめたんだろうなぁと思いつつ、さすがに別シリーズを読むまで『アイズ』を寝かせることはできませんでした。

なにはともあれ永久くんの物語、とても良かったです。

親友である「ミク」との連携が最強すぎる。

今度は永久くんを主人公にシリーズ化してほしいくらいとてもよい作品でした。

シリーズを読み抜けての感想(『タラニス』を除く)

再読を兼ねて読み始めたら止まらなくなり、一気に読み抜けてしまいました。

「猟奇犯罪」というインパクトのある単語に惹かれたものの、物語の面白さはもっと別のところにありました。

猟奇事件のインパクトだけだったらこんなに何冊も読む前に飽きてしまったと思います。

登場人物たちの人間ドラマが魅力的で目が離せなくなるのです。

人間関係でギスギスしない警察小説というのも珍しくてよいです。

事件やドラマに集中して楽しめます。

一冊一冊の文字数も多くないので、まずは気軽に『ON』から手にとってほしいです。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

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