Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

小説

#2025年の本ベスト約10冊

人生が充実するのはよいことなんだけど、読書時間が減っているのが懸念点ではある。 そのくせ上手く10冊に絞れていない私はそろそろ優柔不断を極めつつあるのかも。 小説 1.『小説』野﨑まど 2.『渇水』河林満 シリーズもの小説 3.「百鬼夜行シリーズ」京極…

阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」読む順番とあらすじ、感想をまとめた

皆様、三本足の烏をご存知ですか? 彼らは人に化けるらしい。 日本神話にも登場する三本足の伝説の烏、八咫烏(やたがらす)。 本作「八咫烏シリーズ」は、人間の姿に変身することが出来る彼らの一族が、異世界・山内(やまうち)を縦横無尽に飛びまわる長編…

朝井リョウさんのインタビュー動画から小説のネタバレについて考えた話

皆様は小説の「ネタバレ」についてどう思いますか? 有り派?無し派?? これ読書垢界隈では時にセンシティブな議題にもなり得ると思うのですが、 私は現在、「場合によってはある程度(かなりの程度)有りなのではないか?」と検討している途中派です。 朝…

上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」の読む順番とあらすじ、感想をまとめた

「守り人シリーズ」ついに読みきりました。 面白すぎんか?てゆーかこれが児童文学ってマジ?? 大人が読んでも没入できる高品質なファンタジーだったのですが?? 1.『精霊の守り人』 2.『闇の守り人』 3.『夢の守り人』 4.『虚空の旅人』 5.『神の守り人 …

#2025年上半期の本ベスト約10冊

上半期と下半期の切り替えが上手くできなかった気がしている。 ぼんやりと漫画ばかり読み耽っていたらいつの間にか知らぬ間に下半期に突入していた。 10冊も慌てて選んだ感がある。もっとじっくり選びたかった。 とはいえじっくり選んだところで選書の内容が…

鉄鼠の檻(二)―読書メモ&参考資料

京極夏彦先生の『鉄鼠の檻』で禅が難しかった私の読書メモ第二弾。 今度は分冊文庫版の(二)巻を読みながら作成しました。 ▼(一)巻からの作成は下記▼ daydreaming.hateblo.jp 1. 禅宗の基本的な考え方 禅の特徴 2. 十牛図(じゅうぎゅうず)とは? なぜ牛…

たまには微妙だった本についても語りたい

読んで面白かった本についてはブログでもX(旧ツイッター)でも散々書いてきた。 だけどたまには、読んでみて微妙だった本についても語りたい。 「微妙だった」「合わなかった」「つまらなかった」等、表現は色々あるけれど、つまりはそんな感じの本たち。 「…

『屍鬼』を読んでいて気になったのは、物語よりも現実のこと

※この記事には『屍鬼』(小野不由美さんの小説)のネタバレを含みますのでご注意ください ネタバレ込みの『屍鬼』での読書体験 ネタバレ込みの『屍鬼』での読書体験 実は『屍鬼』を読んでいて、途中で物語に集中できなくなってしまった。 物語よりも、現実の…

鉄鼠の檻(一)— 読書メモ & 参考資料

京極夏彦先生の『鉄鼠の檻』めちゃくちゃ難しくないですか!? 「禅宗」のことがサッパリわからん私。 私と同じような人、きっと他にもいると思うので、 『鉄鼠の檻(一)』を読みながら学んだ内容を参考資料風レポートにしてここに残します。 このレポート…

『渇水』を読んで、理不尽な仕事について考えた

この物語を読んで物凄く不快な気持ちになったのは、私も体験したことがあるからだ。 主人公・岩切のように、どうしようもなく理不尽な仕事を。 『渇水』河林満 顧客を選ぶ権利のない仕事 水と空気と太陽はタダにするべきなのか 命の水は、料金を滞納しても最…

#2024年の本ベスト約10冊

2024年に読んで面白かった本たち。 タイトルだけじゃ面白さは伝わらないよなぁ……と思い、今年も書いていく。 【小説部門】1.『屍鬼』小野不由美 【小説部門】2.『ヨモツイクサ』知念実希人 【小説部門】3.『罪の余白』芦沢央 【小説部門】4.『鈴木ごっこ』木…

中山七里さんの「嗤う淑女シリーズ」の読む順番と感想、あらすじをまとめた

稀代の悪女が人々の人生を狂わせていく。 中山七里さんの「嗤う淑女シリーズ」を読破したのでそのまとめ。 1.『嗤う淑女』 2.『ふたたび嗤う淑女』 3.『嗤う淑女二人』 完結していると勘違いして読み抜けた3冊 ▲順番だけ知りたい人は目次参照▲ 1.『嗤う淑女…

内藤了さんの「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ」の読む順番と感想、あらすじをまとめた

みなさん、猟奇殺人事件はお好きですか? お好きですよね? そんなあなたにおすすめのシリーズがこちらです。 1.『ON』 2.『CUT』 3.『AID』 4.『LEAK』 5.『ZERO』 6.『ONE』 7.『BACK』 8.『パンドラ 猟奇犯罪検視官・石上妙子』(スピンオフ) 9.『MIX』 …

それは怪奇現象か、トリックか『姑獲鳥の夏』京極夏彦

『姑獲鳥の夏』それは怪奇現象か、トリックか 『姑獲鳥の夏』のあらすじ 『姑獲鳥の夏』登場人物について 関口巽 中禅寺秋彦(通称:京極堂) 榎木津礼二郎 木場修太郎 京極堂が語る量子力学について 『姑獲鳥の夏』を6年ぶりに再読した経緯 『姑獲鳥の夏』…

#2023年下半期の本ベスト約10冊

私の中ですっかり定番になりつつある半期に一度の選書をやっていきます。 2023年下半期のベスト本を10冊紹介します 1.『精霊の守り人』上橋菜穂子 2.『川のほとりに立つ者は』寺地はるな 3.『ミカエルの鼓動』柚月裕子 4.『月の立つ林で』青山美智子 5.『7…

プレ値の付いた絶版本『堕天使拷問刑』が復刻したので早速購入して読んでみた(著者:飛鳥部勝則)

物語の構成要素がいくつかあり、どれもマニアック。 山村に古くから残る因習。 悪魔崇拝。 連続して起こる殺人事件にまつわるミステリー。 集団心理による扇動。 遺産相続。 中学生男子のささやかな恋愛。

最大70%OFFのkindleセールからおすすめの小説を紹介【Amazonブラックフライデーセール】

【Amazonブラックフライデーセール】が始まりました。 Kindle本は最大70%OFFとのことで、その中からおすすめの小説を紹介します。 私の既読本と、積読本からピックアップ。 1.『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 2.『三体』劉慈欽 3.『そして誰もいなくなった…

死神女史の魅力が詰まった一冊『パンドラ 猟奇犯罪検視官・石上妙子』内藤了

乙女の肌には黄金の首飾り その胸には 偽りと、甘き言葉、不実の性… 神々の使者はさらに乙女に声を与え その女をパンドラと名付けた 「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ」のスピンオフ作品、『パンドラ 猟奇犯罪検視官・石上妙子』を読んだら想像以上に好…

この者は、神か、悪魔か。『ミカエルの鼓動』柚月裕子

医療小説『ミカエルの鼓動』を読んで鳥肌立ったので記録しておきます。 『ミカエルの鼓動』柚月裕子 昭和な雰囲気を醸し出す医療小説 人間が抱える矛盾 私の好きな登場人物 クライマックスは手術のシーン 『ミカエルの鼓動』柚月裕子 ミカエルの鼓動 posted …

母と娘の関係・親子の業『母という呪縛 娘という牢獄』

豊かで平和に見えるこの法治国家で、母親に全てを取り上げられたあかりさんは何もできない。 身分証があり、肩書があり、個人の通信手段が当たり前のようにあるのは、とても重要なことなのだ。 31年間、実母に人権を奪われたまま生きてきた彼女の人生はあま…

寺地はるなさんの『川のほとり立つ者は』を読んで(面白かった)モヤったことをメモる

“川のほとりに立つ者は 水底に沈む石の数を知り得ない” 「清瀬には、松木が今までとってきた行動でしか松木を判断できへんていうことやん。疑わしい行動をしたから、松木は清瀬に疑われた。それだけのことちゃうの?」

西尾維新さんの『物語シリーズ』読破したので読む順番と感想をまとめた

怪異×言葉遊び×下ネタ。 軽い気持ちで読み始めたら沼でした。 なんだよこのシリーズ面白すぎかよ。 西尾維新さんの物語シリーズ ①ファーストシーズン1.『化物語』 ②ファーストシーズン2.『傷物語』 ③ファーストシーズン3.『偽物語』 ④ファーストシーズン4.『…

#2023年上半期の本ベスト約10冊

今週のお題「上半期ベスト◯◯」 今年もこの時期がやってきました。 半年に1回の決めゼリフ。 「時間が経つのが早い✨」 “僕はキメ顔でそう言った。” 2023年上半期のベスト本を10冊紹介します 1.『犯罪者』太田愛 2.『何者』朝井リョウ 3.『正欲』朝井リョウ 4.…

最大70%OFFのkindleセールからおすすめの小説を紹介

【プライムデー】最大70%OFFのKindleセールからおすすめ本を紹介します。 今回セールが大規模なので眺めてるだけで楽しいですわ。

自分の死に際を想像してしまう『AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』内藤了

人が自ら死を望む時、 それほど絶望しても尚、 死後に何かを残したいと思うのだろうか。

カルト宗教の集団自殺事件の裏側『名探偵のいけにえ-人民教会殺人事件-』白井智之

フィクションという言葉を鼻で笑ってしまいそうになるくらい、実際の出来事をほぼそのまま再現していました。 教祖も、僻地で開拓された集落も、パビリオンでの集会も、グレープ味のプレーバーエイドも、視察にきたどこぞの議員も、集団自決した900人超えの…

「寛容のパラドックス」を彷彿とさせる『正欲』朝井リョウ

「多様性」なんてものは極めて限定的でしかなく、その枠からはみ出てしまえば結局受け入れられることはない。 枠の中の人に理解できるラベルを勝手に貼られ、排除される。 マクロの理想と、ミクロの現実。 その距離はあまりにも遠い。

本編より好きかもしれない『三体0 球状閃電』劉慈欣

量子効果や軍事兵器開発のテーマに興味を惹かれる人、 そして『三体』シリーズ本編を楽しめた人は必ず読むべき一冊。 予想以上に面白くてビックリしたわ… 『三体』前日譚である『三体0 球状閃電』 『三体0 球状閃電』のあらすじ 予想外に感動してしまう 引…

ChatGPTに『痴人の愛』の要約を頼んだらオリジナル小説を返された話

この記事には谷崎潤一郎の『痴人の愛』のネタバレは一切含まれていないので、 本編未読の方も安心して読んでください。 谷崎潤一郎の『痴人の愛』についてChatGPTに聞いてみた ①なぜChatGPTにそんな質問をしたのか ②なぜ『痴人の愛』なのか いざ、質問。「谷…

私の中にも“二宮拓人”がいるので登場人物についてまとめてみた『何者』朝井リョウ

SNSというのは使い方を間違えると身を滅ぼす。 これはネットが普及した現代特有の病と言えるのではと思ったり思わなかったり。。。 『何者』朝井リョウ ①二宮拓人 ②神谷光太郎 ③田名部瑞月 ④小早川理香 ⑤宮本隆良 ⑥烏丸銀次 ⑦サワ先輩 『何者』でもなく自分…