日本三大奇書に分類される小説、ドグラ・マグラを読んでいます。
読み切ると精神に異常をきたすという触れ込みで有名なあれ。
尚、私はまだ読み途中なのですが、悪夢を見ました。
殺されそうになる夢です。
刃物でエグられそうになりましたが、近くにいた知人を盾にしたので私は無傷でした。
残念ながら知人は大怪我です。
私の人間性がよく表れた夢だったなと思います。
ドグラ・マグラとの因果関係は不明ですけどね。
読了すると精神に異常をきたすかはさておき、とても長くて意味不明なのは間違いありません
青空文庫にある作品なので、私はKindle版のを無料で読んでいます。
私と一緒に精神に異常をきたしたい人は是非お試しください。
普段だったら読了してからあらすじと感想をまとめるのですが、この作品は多分無理なのですね。
とにかく長くて長くて内容も難解であらすじとか説明できんしw
そもそも読了できる保証がありません。
私の友人も過去にこの作品に手を付けたけれども、すぐに挫折したと言っていました。
気持ちはわかる…。
私自身も結構頑張って読んだつもりですが、ページ数見るとまだ半分も行ってないのよね…(絶望)
まだ挫折するつもりは無いですが、今のペースだと読了するのがいつになるのか皆目見当もつかないですし、読み終わる頃には結末以外の内容を全て忘れているような気がするので、読みながらこうしてブログに書くことにしました。
そうすれば、前半部分も少しは残るはず……多分……
ご自身でドグラ・マグラ読破にチャレンジしたい方は、ぜひこのブログは読まずに閉じてください(ネタバレを考慮しない記事のため)。
“元々自分で読む気はない”、又は“読もうとしけど挫折した”方のみ続きをどうぞ。
そもそも『ドグラ・マグラ』とは
『ドグラ・マグラ』とは、作品のタイトルです。
私たちが手にしている本ではなくて、その本の中に出てくる原稿というか、製作物というか…。
もはやこの前提が既にわかりにくい。
小説の中に出てくる小説とでも言えばいいのだろうか。そんな感じ。
主人公が書いたものなのかな?
ハッキリとそうは書かれていないけれど、そんな風に匂わされてるような製作物です。
この作品は、とにかく最初からずっと曖昧な表現ばかりが続くので、読んでるこっちは常に煙に巻かれているような感覚が続きます。
不快感の連続です。
ちなみに『ドグラ・マグラ』の言葉の意味は、幻魔術を指す長崎の方言らしい。
以下は、若林博士が『ドグラ・マグラ』について解説したセリフの一部抜粋です。
『堂廻目眩(どうめぐりめくらみ)』『戸惑面喰(とまどいめんくらい)』という字を当てて、おなじように『ドグラ・マグラ』と読ませてもよろしいというお話です が、いずれにしましてもそのような意味の全部を引っくるめたような言葉には相違御座いません。……つまりこの原稿の内容が、徹頭徹尾、そういったような意味の極度にグロテスクな、端的にエロチックな、徹底的に探偵小説式な、同時にドコドコまでもノンセンスな…… 一種の脳髄の地獄……もしくは心理的な迷宮遊びといったような トリック でもって充実させられておりますために、斯様な名前を附けたものであろうと考えられます」
このセリフが、ある意味ではこの作品の特徴をすべて表しているように思う。
切れ間の無いあまりにも長い長いセリフ。
それなのに何一つ断定されない、抽象的で曖昧な表現。
想定や仮定ばかりで、結局は何一つ解決しない堂々巡り。
そのくせ作品のタイトルだけが、不気味なくらい的を射ている不可思議さ。
これでは読者の頭がおかしくなっても不思議ではない。
おかしいのは作品の方のはずなのだが。
著者、夢野久作さん(の作品)について思うこと
彼の作品をたくさん読んだわけではないけれど、一つ思うところがありました。
『なんだか文字数の多い作家さんだな…』と。
これは“長編”という意味ではなくて。
なんだろうな。
他の作家さんなら3行で書き表すような内容を、夢野久作さんは1ページかけて書き表すようなイメージです。
密度が濃いとも言えるし、物語が中々進まないとも言える。
時にそれが読みにくいわけですが、個人的にはなぜか嫌いにもなれないところ。
私の中にあるそんな彼のイメージが、ドグラ・マグラで更に肥大したわけであります。
本作、ドグラ・マグラでは、他の作家さんが3行で書き表すような内容を、3ページくらいかけて書き表しているようなイメージです。
物語進まなすぎ……(´°ω°)チーン
頭の先まで潜ってしまうような深い水の中を必死で歩いているような感覚に囚われます。
その感覚……控えめに言っても不快でしかありませんね。
物語の始まり
主人公(だよね?)である『私』は、
ブウウ――――――ンンン――――――
という、蜜蜂の唸るような、柱時計の音で目を覚ます。
音がする前の記憶はなく、ここが何処であるかもわからず、自分が誰なのかさえわからない。
困惑していると、個室の壁の向こうから、突然女の声が聞こえてくる。
「お兄様、妾(あたし)です。お兄様の許嫁だった………あたしです…」
女は畳み掛けるように話し続ける。
「妾をお忘れになったのですか?結婚式を挙げる前の晩の真夜中に、お兄様の手に掛かって死んでしまったのです。…… それがチャント生き返って……お墓の中から生き返っ てここに居るのですよ。幽霊でも何でもありませんよ…… お兄さまお兄さまお兄さまお 兄さま。……ナゼ返事をして下さらないのですか……」
え…うん…
突然こんな事言われたら、記憶喪失じゃなくても戸惑うよね。
意味わからんし怖いよねw
だけど『私』は、自分が何者なのかさえわからない故に、彼女のセリフが狂言なのか真実なのか判断することもできないから更に怖い。
そんな『私』が存在する個室に、一人の大男が現れる。
差し出された名刺には、
九州帝国大学法医学教授 若林鏡太郎 医学部長
と書かれていた。
この部屋が九州大学の精神病科、第7号室であることを知らされる。
その他にも若林は、様々な情報を告げる。
この精神病科には先日まで、正木敬之(まさきけいし)という主任教授が在任していたこと。
その正木が、独自の精神病治療を行っていたこと。
『私』もその治療を受けていた患者の一人であること。
しかし正木は、一月以上前に亡くなっていること。
正木の後任が見つかるまで、若林が正木の代理を務めていること。
それから正木独自の新式の治療の正しさが証明されるには、『私』が記憶を回復するか否かがとても重要であること。
正木が行っていた【狂人(キチガイ)解放治療】の被験者であることがわかった『私』は、若林の助けを借り、少しずつ自分の過去を思い出そうとする。
と、まぁ…多分こんな感じ…(自信ない)
冒頭部分を理解するだけでも少し時間がかかる。
そして、本当に理解できているのか自信がないww
長くなりそうなので、続きはまた今度。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れさまでした!