上半期やったら下半期もやりたくなるよね。
ってことで、
2022年の後半に読んで面白かった本を10冊ピックアップしていく。
2022年下半期の面白かったベスト本を紹介する
上半期の記事でAmazonのAudible(オーディブル)を無料体験中と書いたのだけれど、
Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)と違ってこちらはすっかり私の生活に定着した。
目で読む読書と耳で聴く読書は、
可処分時間を奪い合わないのがとてもいい。
読める時は当たり前のように読む方を優先する。今まで通り。
家事をしている時や歩いている時、
電車内でも疲れていて文字を読む気になれない時などは耳で聴く。
消化できる本の数が圧倒的に増えたのは間違いない。
▲興味のある人は無料体験からどうぞ▲
1.小説①【三体】劉慈欣
個人的な圧勝はこれ。
2022年の下半期は、ほぼこのシリーズを読んでいたと言っても過言ではない。
本格SF小説の面白さを私に教えてくれた本。
私はこのシリーズを読んでから、
夜空を見上げて宇宙の壮大さを夢想することが増えましたww
未読の人は是非読んでみてほしい。
最近【三体0】が出たようなのでそちらも読むの楽しみ。
それからSF仲間として、次は【プロジェクト・ヘイル・メアリー】を狙っている。
2.小説②【同志少女よ、敵を撃て】逢坂冬馬
想像以上にめちゃくちゃ良かった。
第二次世界大戦中に起こった独ソ戦で狙撃手になった、一人の少女のお話。
戦争中に何が起こるのか。
戦争後に何が残るのか。
ソ連(現ロシア)は現在進行系で戦争をしていて…
しかも侵略される側からする側になっていて…
読めば読むほど色んなことを考えて苦しい気持ちになる。
『戦争』と一言で言っても、
現代の日本人はほとんど経験したことがないし、
リアルに想像するのは難しいからこその、この本。
学生の頃に読みたかった。
学校の課題図書に推薦します(勝手に)
個別の感想記事書いてるんだけど、
全然まとまらなくて下書きに眠ってる。
2023年には必ず出す(自戒)
3.小説③【野良犬の値段】百田尚樹
こちらも色々と考えちゃう系。
命の値段。命の価値。
他人の命。自分の命。
命は平等じゃない。
ならばどのように優先順位をつけるのか。
日頃から考えてることではあるけれど、
改めて揺さぶられた。
百田尚樹さんの本にはハズレがない(今の所)
4.小説④【ねじまき鳥クロニクル】村上春樹
初めて触れた村上春樹作品。
こちらも予想外に面白く、
結局シリーズ第三部まで完走してしまった。
主人公の岡田亨は平凡な男で、
でも物凄く素直で、
周囲の女達からの問いかけに、
時々予想外な一言を返したりする。
あと、出てくる女性たちが全員変!
独特すぎるんだけど、でもそこが面白いポイントで。
上手く世界に収まってるというか…
変なのに違和感があまりないというか…
違和感なら綿谷昇の方がよっぽどあるし、
私は加納クレタがとても好きw
あと、“間宮中尉の長い話”が良かった。
5.小説⑤【笹の舟で海をわたる】角田光代
角田光代さんの作品を読むのは【紙の月】に続いて2作目で、
こちらもとても良かった。
彼女もハズレ無し作家なの??
戦後に疎開から戻った、ごく平凡な、一人の女性の人生のお話。
なぜこんなにも刺さるのか。
それは私自身も、ごく平凡な一人の女だから。
角田光代さんの描く女性は、
違和感や矛盾・葛藤を抱え、物悲しい時もあり、
愚かでさえある。
それがあまりにリアルで、無視できなくて、
「こんな女…」と、突き放せない。
幼い頃に戦争が起こり、疎開を経験し、
友人がいて、結婚もして、子育てもする。
時に流され、不都合なことは忘れ、
幸福を感じたり、不安を感じたり。
【人生とは】なんて、哲学的なことを考えてしまう一冊。
6.小説⑥【マリアビートル】伊坂幸太郎
一応シリーズ物だけど、話がそれぞれ独立しているのでその中からピックアップ。
ハリウッドで映画化されるくらいには面白い作品なので是非読んでほしい。
個性豊かで自分勝手な殺し屋たちが新幹線内で錯綜するお話。
あんまり語るとネタバレになるので黙ります。
7.小説⑦【変な家】雨穴
こういうエンタメホラー、好きww
あと、個人的には『家にまつわるホラー』って好きなジャンル。
一見普通の間取りに見えるけど、
よく見ると不可解な箇所がある変な家。
その不可解さに気づくと気持ちが悪い。
この家はなんのために建てられたのか???
同じシリーズとして【変な絵】が出たらしく、
来年はそちらも読みたい。
8.その他①【AI監獄ウイグル】ジェフリー・ケイン
ニュースでも時々取り上げられる、
中国内の新疆ウイグル自治区問題。
そして中国のIT産業について。
それこそ「SF小説かよ!?」って思うようなことを現実にやっている。
中国がどれほど発展しても、
欧米諸国や日本が素直に受け入れるのは難しいんだろうなと思わされる一冊。
その反面、中国の技術発展に手を貸してるのは米国テック企業だったり。
世界の複雑さが垣間見える。
9.その他②【最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】大塚雄介
Coincheck(コインチェック)執行役員の大塚雄介さんの著書。
これはめちゃくちゃ良かった。
私を救ってくれた一冊。
仮想通貨(暗号資産)はずっと気になっていた。
今年は投資のポートフォリオにも少しだけ組み込んじゃおうかな?なんて、
軽い気持ちで考えてた。
考えてたから、取引所の口座開設までした。
余剰金だし、超少額だし、ただのお試しだし、とりあえず買ってみよう
と思った時にこの本に出会った。
仮想通貨のことも、ブロックチェーンのことも、
凄くわかりやすく書かれていた。
そして私は、仮想通貨を買うのをやめた。
技術は素晴らしいし、
先のことも楽しみだけど、
単純に「今の私には合わないな」と思った。
それはSNSやサイトを眺めているだけでは知ることのできない価値観だった。
偶然にも、
私が「合わないからやめよう」と決意した少しあと、
大暴落がおこったwww
ありがとう大塚さんwww
今後のことはわからないけれど、私はしばらく傍観者に徹します。
10.その他③【お金の流れでわかる世界の歴史】大村大次郎
世界史とか超苦手分野なのに、
この本はめちゃくちゃ面白かった。
私の好きなお金の話が絡んでるから???ww
小難しい内容ではなく、
非常にわかりやすく読みやすく書かれている。
お金が、経済が、歴史にどんな影響を及ぼし、
どんな風に動いてきたのか。
『お金の歴史』とも言える一冊。
こうした歴史を踏まえた上で今の制度があると思うと非常に興味深い。
そして今後もどんどん変化していくんだろうな。
2022年下半期の読書の総括
こうしてまとめてみて思うのは、
私は「考えさせられる系」の本が好きなんだなということ。
今期は中々充実した読書生活だったように思う。
2022年下半期に読めた本は51冊。
このペースなら2023年は100冊を目指せるかな??
耳読としてAudible(オーディブル)を使い始めたのと、
読了本の記録用としてブクログを使い始めた。
この2つのツールが充実と利便性をアップしてくれた。
相変わらず雑食気味ではあるものの、
来年も細々と読み続けていきたい。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れ様でした!