Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

【ネタバレあり】三体Ⅱ暗黒森林㊦まで読んだので思いの丈を一旦吐き出しておく


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三体沼にどっぷりと浸かりながら黙々と読み進めている。

今回は第二部の暗黒森林を読み切ったので、

ネタバレを気にせず登場人物たちについて思ったことを吐き出していく。

*ネタバレなしの前回記事*

 

三体Ⅱ暗黒森林㊦まで読み切った感想

三体シリーズ読んでこんなにザックリとした頭悪い感想をわざわざ文字に起こしてるの私くらいなんじゃないの??と思ったり。

まぁいいや。

難しいこと考えるの、苦手なんで。

第二部のサブタイトル『暗黒森林』について

そもそもサブタイトルの『暗黒森林』というワード。

ずっと気になりながら読んでいた。

ここまで作り込まれた小説のサブタイトルで、

フワッとした意味のサブタイトルなんてつけるわけがないだろうし、

何か重要な意味があるに違いない。

しかし宇宙の話で森林てなんだよ?などと思いつつ、

せっかちな私は上巻で羅輯(ルオ・ジー)が自然の中へ転居してしまった際に、

え?この自然地帯で戦争でもすんの???などと頓珍漢なことを考えたりした(恥)

まぁ全然違った(当たり前)

最後まで読めば明確な答えがしっかりと描かれているのでそれがまた良き。

書き出しが良い(好き)

第二部はなんかもう書き出しからして好きだった。

大頭蟻は、かつてここが故郷だったことをすっかり忘れてしまっていた。

夕陽に染まる大地と空に瞬きはじめた星々にとって、

その間に経過した時間などゼロに等しかったが、

しかし、蟻にとっては永遠にも等しかった。

あえて蟻と描かれているけれども、

この物語において、蟻と人間は等しいよなぁ…と。

宇宙から見ればきっと、そこに大差はない。

永遠と等しいものがゼロにも等しいなんて…

それは矛盾しているような、神秘的なような、

いい加減で大雑把なような、壮大なような…

なんだか不思議な感じがして、1行目から心拍数上がってしまった。

登場人物が多い

たくさん出てくる登場人物たちは、それぞれが重要な役割を担っている。

それぞれの行動が、未来に影響してくる。

400年越しの物語だもんね。凄いね。

200年経過しても同じ人物が登場するのもある意味すごいw

コールドスリープってめちゃくちゃ便利やな。

乱用したら人口バランスおかしくなりそうだけど。

あと、銀行預金に200年分の利息付いてるってハッピーすぎる。

夢の超長期投資が可能になるね。

1.史強(シー・チアン)/通称・大史(ダーシー)

やっぱ一番好きだ。

暗黒森林を読んだら更に好きになった(※主人公ではない)

大史が一番最初に登場した時点(汪淼(ワン・ミャオ)の前に現れたとき)で、

私の中の大史のイメージは嘘喰いに出てくる密葬課の箕輪勢一だったwww

ホントにwww

警察庁の人間なのにクズで、強くて、表に出せない仕事を片付ける。

大史にも似たようなものを感じた。

あんなクズじゃないけどwww

主人公ではないにしても、準主役的な重要な役割があるのは間違いない。

物語を進めていくためのキーパーソン。

汪淼も羅輯も立ち止まりやすい系の主人公なので、

大史が彼らを引っ張らなければ物語が停まってしまう。

特に暗黒森林では「あんたスーパーマンかよ?」ってくらい

大史に不可能はないんじゃないかと思わせてくれる。

羅輯の理想の恋人を探してきちゃったのにはマジで驚いたし、

好きすぎて病を打ち明けられたときはあまりにもショッキングだった…

去り際もカッコ良すぎるし、

羅輯もっとしっかりしてくれよって感じだし、

下巻に至っては羅輯姫を守る完全な騎士(ナイト)だったww

大史何目指してんの?www

あと、息子はなんでそんな似てないの???

最後に羅輯が暗黒森林について語るとき、

相手が大史なのが最高のポイントだった。

やはり彼はなくてはならない存在。推しです。

2.葉文潔(イエ・ウェンジエ)

汪淼や羅輯とは対象的に、突っ走る系主人公。

最終的には葉文潔の死が明記されているのを見て安心してしまった。

彼女が行動するたびに物語がどんどん転がり、

最終的には三体文明が完全に地球をロックオンした。

物語を加速させまくったところでお役御免となったのだろう。

宇宙社会学を羅輯に提案し、

その公理を伝えたことが最後にして最大の任務だった。

公理その一、生存は、文明の第一欲求である。

その二、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である
それと、もう一点。

このふたつの公理宇宙社会学の基本的な青写真を描くためには、

あとふたつ、重要な概念がある。

猜疑連鎖と、技術爆発

あまりにも重要な公理と概念。

最初と、真ん中と、最後に出てくる。

これが暗黒森林そのものと言っても過言ではない。

静かに眠ってください…

3.汪淼(ワン・ミャオ)

ビックリするくらい暗黒森林では存在感がなかった…(出てない)

彼の最大のお役目はナノマテリアルによって巨大船舶・審判の日(ジャッジメント・デイ)とエヴァンズを闇に葬る事だったのだろう。

それからVRMMORPG「三体」をプレイすることにより、

読者に三体文明がどんなものであるかを教えてくれた。

ありがとうございます。

4.羅輯(ルオ・ジー

三体文明から命を狙われ続ける男。

主人公にしては最初からクズっぽさが全開だった。

白蓉(バイ・ロン)結構好きだったけど…

むしろ荘顔(ジュアン・イエン)はあんまり人間味がなくて愛着が持てないくらいで。

だっていくら羅輯の理想の恋人と顔が同じでも、

中身まで理想通りってありえないと思うんだ。

むしろ顔はね、ピッタリ合う人がいても不思議じゃない気はするんだけどね。

そんなわけで私は、妻よりも元カノ推しです。

そして下巻の序盤を読んでからは羅輯は完全にお姫様です。

大史に守られる姫キャラ。

最重要の姫キャラ。

そして最大の不幸キャラ。

ある意味で一番理不尽な思いをしているのは羅輯なんじゃないかと…

葉文潔に一方的に目を付けられ、

そのせいで三体文明にも一方的に目を付けられ、

更にそのせいで面壁者(ウォールフェイサー)に勝手に任命されて、

期待され、もてはやされ、勝手に失望されて、

200年経っても用済みとされたり崇められたり、

その反動で世界中から憎まれたり。

こんなにも他者から世界から翻弄される人生って他にある?

羅輯は確かにクズっぽいと最初は思ったけれど、

それにしたってこの仕打ちはあんまりでは?

しかも結局水滴退けたのも羅輯やんけ…

5.章北海(ジャン・ベイハイ)

鋼鉄の信念を持ったすごいヤツ。

勝利主義を演じきった完全なる敗北主義者。

その徹底ぶりが凄い。

彼の最大のお役目は上巻の暗殺だったと思うのですが、

それにしても人生計画を壮大に練っていたのに、

意外とアッサリ死んでしまったので呆気にとられてしまった。

個人的にはあまり好感の持てない人物であった。

好感というか、興味か。

嫌いなわけではない。

興味が持てなかっただけ。

6.山杉恵子(やますぎ けいこ)

貴重な日本人。

良き妻だと思っていたのに…

下巻の序盤から衝撃の告白。

え?マジ??

あなたがアリストテレスだったなんて…

でも破壁人たちが面壁者たちに必ず言うあのセリフ好き。

『面壁者〇〇、私はあなたの破壁人です』

世界の終わりを宣言するみたいでカッコいい。

そう言えば…他の破壁人(ウォールブレイカー)はリアルでは名前もらえない感じ??

私見落とした??

7.その他の面壁者(ウォールフェイサー)たち

嫁が先かよと思いつつ…w

フレデリック・タイラー(元米国国防長官)

破壁人=フォン・ノイマン

彼の戦略は1番微妙だった。

でも死に方が良かった。人間らしくて。

つまりは一番普通の人だったのかもしれない。なんて思う。

マニュエル・レイ・ディアス(ベネズエラ大統領)

破壁人=墨子

レイ・ディアスの戦略解説が1番興味深かった。

水星の公転速度を減速させると最終的にそんな壮大なことになってしまうの!?と。

『破滅を望む男』と名付けます。望み叶ったね。

ビル・ハインズ(科学者→政治家)

破壁人=アリストテレス(嫁)

もはや私の中では嫁の方がデカい存在w

精神印章(メンタルシール)をまさか自分に使うとは…

あなたそれ、なんのために作った??戦略大丈夫??ww

何気に生き残ったのがツボ。

三体Ⅱ暗黒森林の感想まとめ

文字数多いし情報量多いし難しくて理解できないところも多分にあるのに面白くて読むのやめられない…

私は第三部に突入します…

 

なんか…進撃の巨人を読んでた時の感覚に似てるな。

愛着のあるキャラたちが長い物語の中でどんどん死んでいく…

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!