久しぶりに本棚について書こうと思う。
どれくらい久しぶりなのかというと、8年以上ぶりくらいの久しぶり。
単身一人暮らしの部屋に物を極力増やしたくない私は、8年前、本を収納するためにカラーボックスを購入した。
以来8年間、本を増やさないように増やさないように努力してきた。
「本はカラーボックス3つ分」「本はカラーボックス3つ分」「本はカラーボックス3つ分」
呪文のように唱え続けてきたこの8年。
ついに限界を迎えた。
かなり頑張ったと思う。
私はもう、心置きなく本物の本棚を買うことにした。
本棚を持たない主義
8年前に購入したカラーボックスを便宜上本棚と呼んではいたものの、当たり前だがカラーボックスはカラーボックスでしかなく本棚ではない。
私は部屋に物を増やしたくない一心で、カラーボックスで本をコンパクトに収めるよう努力してきた。
本棚を買うと本が増える。本が増えると本棚が増える。本棚が増えると更に本が増える。以下無限ループ……
実家の私の部屋がいい例であり、あれは絶対に引っ越しには向かない。
本というのは重いし場所も取るし虫もつく。
それなのに一度入手してしまうと手放すのがとても難しい。
だから増やすのは本当に本当に嫌なのだけど、8年間自分を抑圧し続けた結果やっと吹っ切ることができた。
私、
本棚、
買うっ!!
迫りくるストレス
とはいえいきなり決断できたわけではない。
初めは「もし、本棚を買うならどんな本棚にしよう?」という妄想から始まった。
カラーボックスにパンパンに本を詰めて隙間を埋め、もはや整理さえできなくなった現状にストレスを感じていた私は、本物の本棚を夢想した。
本が棚に入り切らないストレス。
前後2列収納のせいで奥の本が見えないストレス。
シリーズものを並べることができないストレス。
特に、前後2列収納はもう嫌だ。
奥の本を見れないストレスは特に大きい。
読む本を選ぶのにストレスを感じる。
手放す本を選ぶのにストレスを感じる。
積読本を整理するのにストレスを感じる。
何をするにもとにかくストレスを感じる。
そんなわけで、これらを解消してくれるであろう本棚に想いを馳せた。
本棚の条件・選び方
私自身の「お気持ち」と向き合うことで、ある程度理想的な本棚の形が浮き彫りになってきた。
今の私に1番重要な条件。
それは「スリム(薄型)な本棚であること」。
所有している本をひと目で見れるようにしておくために、前後2列以上の収納、ダメ、ゼッタイ。
多少収納力は劣るが致し方ない。
スリムな方が日頃の圧迫感もないだろうし、部屋を狭くしたくない要望も同時に叶えることができる。
2つ目の条件。
それは「稼動棚であること」。
私は本棚で本の上に空間ができるのが好きじゃない。
最終的には横倒しした本でその隙間を埋めることになるから。
これは絶対、100%確実に起こる未来である。
上記の写真は、「文庫本1冊分の隙間すら許されない」ことを意味している。
文庫本も単行本も、色々な本を1つの本棚に収容したい勢の私、稼動棚必須。
3つ目の条件は本棚購入のときに気づいた。
「横幅が広すぎないこと」
横にズラッと本を並べるのはとても憧れるけど、ネット通販で購入する組み立て式本棚がそこまで頑丈なわけはなく……
いずれは絶対に棚板が歪む。これも100%確実に起こる未来。
その未来に少しでも抗うためには、恐らく棚板は長すぎない方がいい。
(ちなみにアイリスオーヤマのカラーボックスは本をギチギチに詰めても8年間一切歪まずとても素晴らしい商品でした大変お世話になりましたありがとうございます)
4つ目の密かな条件は「色が白であること」です。
とてもどうでもいいネタですが私の部屋の家具は全部色が白なので。
個人的に本棚も白希望です。
棚が全て稼動式の本棚は奇跡
自分の中に理想の本棚の形が現れた私はSNSや通販サイトを徘徊するようになった。
「もし、本棚を買うならどんな本棚にしよう?」の続きである。
自分の部屋と理想に合わせた完全手作りの本棚に憧れたりもするけれど、それは(私にとっては)あまり現実的じゃないのでひとまず横に置いておく。
そして色んな人やお店の本棚を(写真で)実際に見て、不都合な真実に気付く。
全てが稼動棚の本棚なんて、ないじゃん
えー、そっかー、そーなのかー
長らくカラーボックスを愛用してきた私、本棚について無知すぎた。
これってたぶん強度の問題だよね?
本来棚板なんて稼動式の方が誰もが喜ぶはずじゃん?
え?違うの??
大抵の本棚は固定棚と稼動棚が交互。
もしくは稼動棚の比率が高い本棚でも、真ん中は固定棚。
ど真ん中が固定って……
絶対真ん中に変な隙間出来るやつじゃん。
私が嫌いなのがど真ん中にくるやつじゃん。
(本日2回目)
やっぱこれって強度の問題だよねぇ?と思いつつ、テンションやや下がる。
妥協……は出来そうにない。
なぜならここに来るまでに妄想を膨らませすぎたから。
私の理想が……理想の本棚が……
まぁ急いでるわけじゃないし?と自分に言い聞かせてしつこく時間かけて徘徊し続けた結果、やっと辿り着きました。
自分の理想に近い、納得できる本棚。
私はこの本棚を買った
楽天市場で見つけた。
楽天様々。
MARUSYOUまるしょうさんで購入した1cmピッチ文庫本収納ラック。
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本棚の厚さ、わずか12cmとめちゃスリム。
“文庫本専用”というところがミソですね。
部屋に置いても圧迫感なし!
ちなみにこの本棚、下の方は厚さが24cm
高さが180cmと私より高身長なので、重心を下に置いて安定感を出す設計。
そして棚は全て稼働式(※注意点あるため後述)。
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※写真を変えただけで同じ商品
そして購入最後の段階で迷ったのが、本棚の横幅。
この商品、幅が90cm、120cm、150cmと3種類ある。
いきなり150cmを買うのは流石に憚られたw
いや、置けるけどさw
大きすぎるとやはり引っ越しのことが気になるし、長らくスカスカの本棚ってなんか嫌だし。
なので90cmか120cmの2択迷い。
120cmでも十分欲張り過ぎなのだが、まぁ欲張りたい気持ちもあったわけ。
でも最終的に90cmに決めたのは、先述した棚板の歪み(いずれ歪むこと)に気づいたから。
いつか本棚が全部埋まったら、90cmをもう一個買うよ!
180×180の正方形にしてやるよ!
ってことで決断したので商品販売が継続することだけを祈っておきます。
実際に本棚を組み立ててみた
まぁ買う前からわかってた。
大人二人で70分て書いてあったから。
そもそも女一人じゃ無理っぽいこと。
だから事前にちゃんとパートナーに頼んでおいた。
「本棚買ったから組み立てて~ヽ(=´▽`=)ノ」と。
快く引き受けてくれたのでとても助かった。
届いた荷物は段ボール2箱。
スリムな箱だけど、結構重い……
想像以上に重かったので、届いてから組み立て当日までずっと玄関に放置したw
快く玄関の中まで運び入れてくれた佐川のお兄さんにもとても感謝しています。
そんで休暇を合わせて迎えた組み立て当日。
私は本棚の詳細をパートナーに一切伝えていなかったので、組み立て途中で動揺された。
「え?でかっ!」
「なにコレ!?でかっ!!」
「え?」
「え!?」
と言いながら一生懸命組み立ててくれましたw
元々私の部屋には長年背の低い家具しか置いていないので、こんなに背の高い本棚だとは想像もしていなかったのだと思われます。
スマン……
大人二人と言っても私はほぼ役立たずのため、残念ながら70分では組み上がりませんでした。
私一人ではほぼ確実に組み立て不可能だったと思われることをここに申し述べておきます。
(こういう作業が得意な人もいると思いますが私は不得意な部類です)
「全て稼動棚」の罠
真ん中にね、棚板を設置できない場所があるの。
こればっかりは仕方のないことなんだけど、私のように本棚に隙間を作りたくない人は、本を並べるときに高さ調整の必要が出てきます。
本棚の性質上、下から順に本を収めていくことになるんだけど、ここに到達するときに本の頭がどの位置に来るかが勝負どころ。
私も微調整に少し手間取りました。
でもそこさえ乗り越えれば私的にはとても良い本棚で、現状とても気に入っています。
お気に入りのシリーズものも並べられたしね!
本棚を買って変わったこと
自分でも意外だった変化が一つ。
単行本を買うのが楽しくなりました。
今までは圧倒的に文庫本の方が好きだったの。
場所もとらないし、持ち歩きにも便利だし、ついでに価格も安い。
でも、本棚にはやはり単行本の方が映えることに気づいてしまった……
これはいかん。
場所もとるし、持ち歩きに不便。
これからは今までとは別の葛藤の日々になりそうだけど、単行本の比率が上がっていくことは間違いない。
例えば図書館で借りて読んで面白かったから買う本。今までだったら文庫を買ってたけど、今後はたぶん単行本で買っちゃう。
2つ目の変化は本を気軽に買うようになったこと。
今までは、「買ってもどうせすぐ読まないしな」と思う本は買わなかった。
読むときに買おうと思って。
積読本増やすのもあまり好きではないので。
でも買っちゃうよね~
本棚あるし。
でもまぁ、これは多分最初だけのはず。
積読本増やしたくないのは変わらないので。
3つ目は、やけに再読したくなること。
これまで古い本は奥の列に並んでいて見えなかったので、存在さえ忘れていたりした。
でも今はすべての本が見渡せる。
内容を忘れている本も結構ある。
10年前に読んだ本の内容とか覚えてないよ私は。
来年あたり再読週間を設けて、蔵書の整理をしようかと思っている。
本棚にあぐらをかくことなく、ちゃんと手放す本も選ばねば。
これからも気持ちを引き締めて読書生活を送ってゆきます。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れ様でした!
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