今の会社に勤めてもうすぐ9年になる。
世間的にはどうかわからないけれど、私としては長い方。
というか最長記録。ダントツに。
それ以前は、もっと気軽に転職する方だった。
飽きたら転職。合わなくても転職。引き抜かれても転職。
なのに、今の会社にはいつの間にか9年…。
長く働ける会社には、それなりの仕組みがちゃんとある。
9年前に退職した、1つ前に勤めていた会社と関わって改めて思ったの。
「この会社、退職しておいて本当に良かった…」と。
退職しておいて良かった会社
9年も前に退職した会社となぜ今でも交流があるのかはしょーもない理由なんだけれども。
要約すると、当時とてもお世話になった上司に助っ人を頼まれて、期間限定(2ヶ月間)でアルバイトをすることになった。
そもそもは昨年11月と12月の人手不足を賄うためで、その間だけ私が週1回手伝う約束をした。
1月になれば入社予定の人がいるから大丈夫とのことであった。
ところが12月の最終出勤日、もしよければ月1でかまわないので今後も手伝ってほしいと頼まれた。
月に1度程度なら苦にはならないし、むしろいつもと違う環境での仕事は気晴らしになると思い、私も了承した(これも現職は休暇が取れるからこそ出来ること)。
そしてトラブルは発生した
とある休日(4月)に、Yさん(お世話になった元上司)と食事をしていた時のこと。
なんと、1月に入社したばかりのH君が「辞めたい」と言っているらしいのだ。
あちゃー……。
なんとなく予感はしてたけど、私の予想よりも早かった。
ちなみに私から見たH君は、
- 周りを見て学ぶよりも独自の仕事スタイルを貫く
- 視野が狭く、目の前の1つの作業に没頭する
- 不真面目よりは真面目で、けれど空回りが時々目につく
- 人当たりは悪くなく、礼儀正しい
こんな感じ。
ただ私はまだ3回くらいしか一緒に仕事してないので、実際のところどうなのかはわからない。
毎日一緒に働いている他のメンバーは、きっともっと思うところがあるんだろう。
「それで、どうするんですか?」
私の問いに、Yさんはアッサリ答えた。
「辞めてもらっていいと思う。プライドも高いし。(私に)色々言われるのも嫌みたい」
マジ……!?!
ここで一般的な企業では、退職の合意後に退職の手続きをとることになる。
そして退職日を決める。
早くて1ヶ月後くらい?
話し合いにもよるけれど、3ヶ月くらい猶予をとる場合もあるかも知れない。
その間に次の人員を確保しなければならない。
しかしながら9年前の私の記憶が正しければ、体制が今も変わっていないならば、アチラの企業様はそんなまともに運営されてはいない。
「あの…それは…すぐですか??」
「え?うん。今月いっぱいになるんじゃないかな」
マジ……!?!(2回目)
いや、予想はしてたけど。
Yさんももう一緒に働くの嫌なんだろうけど。
そのお気持ちは強く伝わってくるんですけれども…!
「あの…それは大丈夫なんですか?せめて次の人を見つける猶予を…
H君がいなくなったら、Yさんまた休み取れなくなりますよね!?」
あなたは年末に6連勤が2ヶ月続いた地獄をもう忘れたのか!?!?
あれをまた繰り返すのか!?
それでいいのですか!?!?!?
「う〜ん、まぁ大丈夫でしょ。また派遣入れるし。
今のまま働かれてもねぇ…」
ちーん。オワタ…。
Yさんは完全にH君のことが嫌いになっている。
もう一緒に働きたくないのだ。
辞めるならとっとと辞めてほしいと思っているし、私にも「その方がいいですよ!」と賛成してほしそうだ。
Yさんは現場仕事をメインにしているけれど、実は事業部長だ。
事業部内の人間は、彼女が退職にOKを出せば、即日でも退職できる。
彼女の『お気持ち』は、実はかなり大きな威力があるのだ。
とは言え。
とは言え。
私は部外者なのである。
実は無関係な人間なのである。
何しろ実は9年も前に退職しているのでw
ここで私が色々口を挟んでもカドが立つだけだろう。
「そうですか、まぁ仕方ないですよね。次の人を探しましょう!」
話はそれで終わった。
おそらくH君は、今月(4月)いっぱいで退職することになるだろうと思った。
5月のシフト
後日。
Yさんから5月のシフトについての連絡が来た。
私は本業が休みの日を2日間ピックアップし、「どちらかなら出勤できます」と伝えた。
するとYさんから返事が来た。
「5月は人がいないから両方来てくれると助かります」と。
この時、
私は、
これまでにないくらい、
Yさんに対してイラついた。
器の小さい人間だと思われても構わない(´;ω;`)
わかってる。
わかっている。
Yさんが、
Yさんだけが悪いわけではない。
私が感情的になってどーする。
私は部外者だ。
こんなところで労力を割く意味はない。
私の職場は別にあるのだから。
少し考えてから私は深呼吸し、当たり障りのない言葉を返した。
他の予定もあるので片方しか出勤できない、と。
私の『お気持ち』
私が退職してから9年も経っている。
9年だ。
結構長いと思う。
それなのに、あの会社は何も変わっていない。
一つも成長していない。
9年前も、私とYさんで頑張っていた。
あの部署には、社員が私達しかいなかった。
(事業部内には勿論もっと沢山の社員がいたけれど、Yさんが現場で直接仕切っている部署には私達だけだった)
パートと派遣を駆使してそれでも頑張った。
9年経って売上が1,5倍〜2倍になっているのに、
なぜ社員がYさんしか居ないのか?
減ってるではないか!!(パートと派遣が増えてる)
会社のやり方も、Yさんのやり方も間違っていると思う。
こんなんじゃ、企業としては絶対に成長できない。
現に9年経っても何も成長していない。
私は2ヶ月間、約束通り毎週勤務した。
自分の休みを潰して週6で働いた。
でもそれは自分で選んだことだから構わない。
その後も休みを潰して月1で出勤しているけど、それも構わない。
それは自分で気晴らしにと選んだことだから。
けれどあちらの愚かさと不手際で出来た人員の穴を、
自分の貴重な時間を潰して埋めてあげる気はない。
そんなことは出来ない。
一度引き受けてしまうとキリがないことも目に見えている。
いつまで経ってもまともな体制を整えられない会社にも、
警告したのにそれを無視して図々しく出勤依頼してくるYさんにも、
なんだかとても腹が立った。
わかってる。
私に非がないわけじゃない。
正そうと思えば労力割いて意見を言わなければいけないし、
面倒が嫌なら縁を切ればいいだけ。
でもゼロか百かではない適度な距離感を模索している。
もう少し検討の余地があるので、しばらく考えようと思う。
人生はいろんな事がある。
本業よりバイトでこんなに心が揺れ動くなんて。
お陰様で鈍った思考が働いた。
それだけでもバイトした価値あったよ…。
パートナーに話を聞いてもらった
人に相談したり愚痴を言ったりすることは滅多にないし、不得意な分野でもあるのだけれど。
これはいい機会だと思ってパートナーにこの件を相談してみた。
相談というか…、愚痴?
「最近モヤモヤしたことがあるので聞いてほしい」と前置きして、事の顛末を伝えた。
Yさんと一緒に働いていた頃にはすでに付き合っていたので、話を聞いてもらうにはピッタリの相手だった。
私がどれほどYさんから仕事を学んだか、
私がどれほどYさんにお世話になったか、
私がどれくらいYさんのことを好きか、
彼はよく知っているから。
「君とYさんでは、そもそも働き方が違うから仕方ないね」
それが彼の答えだった。
「Yさんは目的追求型。仕事にやりがいを感じていて、働くことそのものが目的で働いてる。
でも君は違う。仕事には利益を追求する。割り切って働いていて、自分の利益のために仕事をする。
業務そのものを同じペースでこなせても、その目的が二人は全く違うから、そこで齟齬が生じるんだね」
はい、その通りでございます…m(_ _)m
話を聞いてもらってよかったです。
スッキリ致しました。
感情の問題なので今すぐにパッキリ割り切れるわけではございませんが、
時間が解決してくれると思われます。
ありがとうございました。
会社員ていうのは会社に不満を持ちやすいけど、
私だって不満が何もないわけではないけど、
それでも9年勤められている今の会社は、不満だけじゃなくて好きなところも勿論あるよ。
それは他の会社も色々知っているからこそだと思うので、
知見を広げたり経験を増やすためにもある程度の転職は必要だと思う。
最初に最高の会社に出会えたらラッキーだと思うけど、それは中々確率が低い。
私とは逆に、転職したら意外と前の会社の方が良かったと思うこともあるかも知れない。
でもそれを知れるのも、外の世界を見たからこそだし。
私も今の勤め先よりもっと良さそうな会社があれば遠慮なくまた転職する。
身軽な会社員様だからね!
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れさまでした!