Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

ChatGPTに『痴人の愛』の要約を頼んだらオリジナル小説を返された話


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この記事には谷崎潤一郎の『痴人の愛』のネタバレは一切含まれていないので、

本編未読の方も安心して読んでください。

谷崎潤一郎の『痴人の愛』についてChatGPTに聞いてみた

今話題のChatGPTに、谷崎潤一郎氏の『痴人の愛』の要約を頼んでみました。

個人的には回答が面白すぎて驚いています。

私の使い方が間違っているのか?

それとも文学はChatGPTの苦手ジャンルなのか?

いや、むしろ得意ジャンルと言うべきなのか?

真相は今のところ不明です。

①なぜChatGPTにそんな質問をしたのか

私自身がChatGPTに興味津々だからです。

けれどそれを活用するような仕事をしているわけでもないですし…

使ってみたいと思う割に使い道がないのでとりあえず質問してみただけです。

②なぜ『痴人の愛』なのか

以前にアガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』を読んだときに似たようなことをしたけれど、その時の回答が衝撃的なくらい的外れで面白かったのでその延長なのですが…

daydreaming.hateblo.jp

そして誰もいなくなった』のときは選書に問題があったように感じたのです(ChatGPTに対する選書)。

痴人の愛』は全文がネット上で拾える状態になっており、『そして誰もいなくなった』よりは正確に回答してくれるのかな?という期待が湧き起こりました。

  1. パブリックドメインになった小説
  2. 私自身が既読のもの(ファクトチェックのため)
  3. 長さがほどほど

そんな基準で選書してみました。

いざ、質問。「谷崎潤一郎の『痴人の愛』を要約して」

ChatGPTに早速投げかけてみたところ、回答は以下の通り。

 

痴人の愛』は、谷崎潤一郎の小説である。

主人公の大学教授・古賀慶次郎は、美しい女性・四葉と出会い、彼女に魅了される。しかし、四葉は異常に短い時間で成長するという病気を患っており、その病気が進行するにつれ、彼女との愛は深まっていく。一方、古賀は四葉の妹・三葉にも惹かれていくが、彼女には秘密があった。

物語は、四葉との愛を描きながら、人間の欲望や愛情について深く描かれている。

 

待って待って待って…!

譲治とナオミどこいった…!?!?

 

これはなんの物語ですか???

 

驚きの回答が返ってきた。

真顔で堂々と大嘘つきすぎだろう???

私が知らない何か別の小説を引用しているわけではないよね??

せっかくだら深掘りしてみた。「2000文字程度でよろしく」

※2000文字は無理だった模様

 

痴人の愛』は、日本の文豪・谷崎潤一郎1924年に発表した小説である。本作は、人間の欲望や愛情について深く描かれた作品として知られている。
物語の舞台は、大正時代の日本である。主人公の古賀慶次郎は、大学の教授として生活していたが、ある日、彼は美しい女性・四葉と出会う。古賀は四葉に魅了され、彼女との愛を深めていく。しかし、彼女には異常に短い時間で成長するという病気があった。その病気が進行するにつれ、彼女との愛はますます深まっていく。
一方、古賀は四葉の妹・三葉にも惹かれていく。三葉は、古賀に自分の過去を打ち明ける。彼女は、幼い頃に父親から性的虐待を受けていたという過去があった。それでもなお、古賀は三葉に惹かれていく。
しかし、物語は、四葉との愛と、三葉の過去が交差することによって悲劇的な展開を迎える。四葉は、病気の進行によって衰弱していくが、彼女の美しさはますます増していく。一方、古賀は、四葉の美しさに魅了されながらも、彼女を失う悲しみに苦しむ。
本作では、人間の欲望や愛情について深く描かれている。古賀は、四葉との愛を通じて、自分自身についても知ることができる。彼は、自分が持つ欲望や弱さに向き合い、それを受け入れることができるようになっていく。一方、三葉は、自分の過去に苦しみながらも、自分を受け入れてくれる古賀に救われていく。
また、本作では、日本の伝統文化に対する思いやりも感じられる。四葉が短い時間で成長するという設定は、「源氏物語」に登場する「小野小町」に由来するとされている。また、三葉が着用している着物には、日本古来の衣装「御召し」のモチーフが使用されており、文化的な背景が作品に反映されていることが分かる。
本作は、欲望や愛情、そして人間の弱さや悲しみについて深く描かれた作品である。古賀が四葉や三葉と出会い、彼女たちとの愛を通じて自分自身に向き合い、成長していく様子が描かれている。また、日本と西洋の文化の違いが作品のテーマの一つとなっており、古賀が日本文化に根ざした美意識を持ちながらも、欧米化が進む現代社会で生きることの難しさが描かれている。
さらに、本作は愛というテーマを通じて、人間の本質的な問題を問いかけるものとなっている。古賀が自分の欲望や本能に従い、四葉や三葉と肉体関係を持つことで、愛情や愛を混同していることが示される。一方で、古賀が自分自身を見つめ直し、四葉や三葉の純粋な愛情に触れることで、真の愛を理解するようになる。
また、本作は語り手である古賀自身が痴漢という社会的に非難される存在であることから、社会や倫理観についても問いかけている。古賀は自らの行動に対して自責の念を抱き、社会的な非難に対しても葛藤を抱えている。こうした古賀の内面の描写は、社会的な規範にとらわれず、自己の内面に向き合うことの重要性を示していると言える。
痴人の愛は、人間の本質的な問題を深く描いた作品であり、欲望や愛情、文化や社会規範など、多様な要素が複雑にからみ合いながら、美しい文章で描かれている。そのため、谷崎潤一郎の代表作の一つとして、多くの人々に愛され続けている。

 

谷崎潤一郎の代表作」の捏造がヤバすぎじゃん…

というのが私の最初の感想でした。

痴人の愛』著者:ChatGPT 生成された小説(?)の検証と感想

痴人の愛』は、日本の文豪・谷崎潤一郎1924年に発表した小説である。

合ってます。

本作は、人間の欲望や愛情について深く描かれた作品として知られている。

抽象的すぎてこれに該当する作品は多そうだけれど、

いくら抽象度を上げたとしても谷崎作品の『痴人の愛』にこの表現はちょっとズレている気がします。

物語の舞台は、大正時代の日本である。

時代背景は合ってます。

 

これ以降、ストーリーに関しては完全にChatGPTオリジナルっぽいので最後に感想を述べます。

 

また、本作では、日本の伝統文化に対する思いやりも感じられる。四葉が短い時間で成長するという設定は、「源氏物語」に登場する「小野小町」に由来するとされている。

?????

ちょっと何を言っているのかわからない。

いや、ChatGPTが情報を拾おうとして拾い間違えたことはわかる。

日本と西洋の文化の違いが作品のテーマの一つとなっており、古賀が日本文化に根ざした美意識を持ちながらも、欧米化が進む現代社会で生きることの難しさが描かれている。

これもやはり情報を拾い間違えている。

先程から若干掠っているのがジワりますね。

本作は語り手である古賀自身が痴漢という社会的に非難される存在であることから、社会や倫理観についても問いかけている。

 

(*´゚艸゚)∴ブッ

 

古賀さん痴漢だったww

 

痴人の愛は、人間の本質的な問題を深く描いた作品であり、欲望や愛情、文化や社会規範など、多様な要素が複雑にからみ合いながら、美しい文章で描かれている。そのため、谷崎潤一郎の代表作の一つとして、多くの人々に愛され続けている。

主人公は痴漢だし、もはやなんでもアリの雑多な作品が勝手に谷崎潤一郎氏の代表作として位置付けられてしまった…

多くの人々に愛され続けているのか…そうなのね……

ストーリーに関して

登場人物の名前からして全然違うし内容も全くの別物で驚きました。

しかしながらテキトーに書いたにしてはそれなりにシリアスっぽく、そして破廉恥な物語に仕上がっているな…と。

ChatGPTなりに頑張って「谷崎風」に仕上げた結果なのでしょうか?

個人的にはヒロインの名前が気になるところ。

四葉が姉で三葉が妹って逆のような気がするのだけれど…?

一郎、二郎、三郎って名前から考えるに、三葉が姉の方がしっくりくるような?

なにはともあれ、

今回生成された文章を元にもっと深掘りさせてみたら、それなり読める小説を書いてくれそうな気がします。

今度やってみよっと。

ChatGPTの文才に乞うご期待。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!

 

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