※この記事は2022/05/15に旧ブログから移転しました※
【他人を動かす】なんてどんだけ都合いいんだよ魔法かよって思ったのは私だけじゃないはず。そして凄いインパクトのあるのタイトルつけてますねカーネギーさん、ブロガーかよ。
何はともあれ世界で1500万部以上売れているベストセラー本らしいので、何かいいことが書いてあるんじゃないでしょうか??中身を少しだけご紹介します。
【こうすれば必ず人は動く】著者:デール・カーネギー
※2022/05/15現在、本書はKindle Unlimitedの対象本です※
訳者まえがき
本書はこれまで、世界のどこでも出版されなかった幻の書である。
元々、D・カーネギーのラジオ講座のシナリオとして書かれ、ラジオ講座終了後にその生の声を文章化し、さらにそれに改訂増補を加えたものである。しかし、あとは引き出しの奥深くしまい込まれてしまった。
このラジオ講座は、あらゆる階層の人々、上は大実業家から時の大統領までが、この放送日を楽しみにしていたほど、熱烈に迎えられた講座で、未だにその時のメモを装丁してとってある人もいるほどである。
具体的すぎる例え話
本書の1番の特徴は、やはりラジオ講座をそのまま書き起こしたことだと思います。章がとても細かく分かれていますが、そのどれもがゲストの経験談に対してカーネギーさんがアドバイスを出すという形式。
ゲストは教師であったり職人であったり就活中の人であったりお店をやっている人であったり、男性であったり女性であったり実に様々ですが、ごくごく普通の人たちです。
そしてカーネギーさんはゲスト一人一人に対し、懇切丁寧にアドバイスを重ねてゆきます。会話形式なので読みやすく、理解もしやすいです。
個人的に気に入った章がいくつかあったのですが、今回はその中でも5章のみをご紹介させてください。
第5章 年齢は付加価値である とればとるほど価値は増す
この章では40歳以上の方の転職活動について語られています。しかしそれは40歳以上の方に限ったことではなくて、全ての就職活動に共通する攻略ノウハウだと思うのです。
大切なのは本質を見逃さないこと。表面的な条件に気を取られていては上手くいくものも上手くいきません。
例えば、三十歳の頃と比べて、今のほうが、機械工としては腕は上でしょう。
そりや、もちろんそうです。
そうですよね!その差十八年のキャリアあるわけですから。それで、腕はまだ確かでしょう?
ええ、まあ、そう思いますが。
そう思うですって!実際どうなんですか?
そうです!
じゃあ、始めから「そうです」って言ってください!「仕事ができると思います」なんて言う人を雇うような工場長はいませんよ。今度このような質問をされたら、「機械工としては優秀です。腕は確かです。この工場の誰にもひけをとらない仕事ができます」と言ってください。
もちろん就職活動においてこれが全てではないけれど、大事な要因の1つであるのは間違いないと思います。
私の友人にも就職活動が苦手な子がいるのですが、その子は普段から、仕事の話をしている時に自信がなさそうにしている事が多いです。謙虚と言えば聞こえはいいですが、就職活動は競争の場ですから、謙虚にしていたら限りあるイスは奪われる一方だと思うのです。
今度求職票に記入する機会があったら、年齢の四十八歳のところにペンでアンダーラインを引いて、さらに丸で囲って、工場長があなたの求職票を見て、そこに真っ先に目が行くようにするんです。そしてその年齢欄のところから下の欄外にまで矢印を引いて、四十八歳であるということで、どんな若い人も持っていないような、職務知識を有しているというようなことを書いておくんです。落ち着いていて、頼りになる、信頼できる人物であるということを書いておくんです。
全てが上手くいくわけではないですが、年齢に引け目を感じたまま自信なく応募するよりも、採用される確率が上がりそうなのは明らかです。
忘れてはならないのは、雇う側の関心事はただ一つ、あなたが雇用者に対して何ができるか、ということなんです。
人生の様々な悩みに、この一冊
今回は5章から一部抜粋しましたが、本書は全23章で構成されています。
様々な人達の、様々な経験において、それぞれの悩みに対してカーネギーさんが優しくアドバイスをしてくれますので必見です。
私は他にも『他人の間違いを正したくなる話』や『囚人を信頼する話』、『雇い主に給料アップを要求する話』などが好きでした。
物は言いよう、他人は自分を移す鏡だなぁ…と、改めて思わされました。
気になった方は是非お試しください。
また、本書は2022/05/15現在、Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)の対象本となっております。
登録者の方はKindle版がおすすめです。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れ様でした!