Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

どうすれば人は幸福になれるのか?【幸福の「資本」論】橘玲


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ひとは幸福になるために生きているけれど、

幸福になるように

デザインされているわけではない。

真理だ…(´°ω°) と思いました。

本を開いて、そでのところにいきなりこう書かれております。

掴みはバッチリです。

人が幸福になるために必要な土台

本日は、橘玲さんの【幸福の資本論】という本を読了したのでそこからお話しようと思います。

実は私、橘玲さんの本を読むのはこれで2冊目でして、

以前2018年の年始一発目に彼の本を読み、やはり当時もブログに書き残しています。

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過去記事からも分かる通り、橘玲さんの本て内容が重複している部分が多いんですよね。

今回【幸福の資本論】を読んでいる中でも、『自著〇〇でも書いたので』みないな表現がたくさん出てきます。

ですから短期的に橘玲さんの本を何冊も読むと、重複ばかりで面白くなさそうだな…というのが今回の私の第一の感想ですww

しかし私は4年ぶりの2冊目なので問題なく楽しめました。

何よりこの2冊の関連性をわかった上で本書を手に取っていますので、今回の私は重複というより深掘りを目的に読ませていただきました。

幸福の土台は3つの資本=資産で成り立っている

2018年のブログでも取り上げたこの部分が、今回読んだ【幸福の資本論】のメインテーマとなっております。

本書では、人の幸福とは3つの【資本=資産】という土台の上に成り立つものだと定義付けています。

  1. 金融資産(お金)
  2. 人的資本(労働力)
  3. 社会資本(人との繋がり)

1と2は非常にわかりやすく、関連性も高いと言えます。

2の人的資本は自身の労働力のことで、まずは働いてお金を稼ぎます。

そして稼いだお金を投資し、金融資産へと変えていきます。

金融資産を運用し、増やすことにより経済的独立(自由)を確立し、それが幸福の土台の一つとなります。

また人的資本(労働)では自己実現を叶えることもできるのが特徴で、それが更に幸福を増す一助となります。

 

【幸福】と聞くと酷く曖昧なもののように聞こえますが、

こうして要素を一つ一つ分解して考えると、ある程度は理屈の上に成り立つものなのだなぁと理解できますね。

数字で目標を立てることも可能で、達成度を数値で表すこともできそうです。

しかし当たり前ですが、全てが数値化できるわけではありません。

興味深いのはこの数値化出来ない部分、社会資本についてです。

これは本当に人それぞれで、万人に共通する「正解」がありません。

しかし私にとっての正解は、既にある程度確立しています。

本書内で橘玲さんが定義づけている理論を元にご紹介致します。

幸福は社会資本からしか生まれない

どれほど働き、資産を築いたとしても、それを認知する他者の存在がなければ幸福へはつながらない。

この3つの資本=資産は密接に関係しており、切り離すことはできません。

社会資本(人との繋がり)には濃淡があり、3つの層で構成されていると記載されています。

中心にいるのが自分ですw

自分の1番近く狭い範囲を囲んでいるのが愛情空間。

家族や恋人がこれに該当し、範囲が狭くても主観的な気持ちの比重は1番大きいです。

続いてその周りを取り囲んでいるのが友情空間。

内側には親しい友人がおり、外に向かうに連れて会社の同僚だったり、友人でなくとも他人ではない人たちが含まれます。

そして一番外側が、無限に広がっている貨幣空間。

グローバル経済、あるいは生命の循環でつながっている世界の全てと言ってもいいかもしれません。

この中でも内側の2層、愛情空間と友情空間を合わせて政治空間と位置づけています。

本書内で「人殺し」は政治空間でしかおこらないという強めの見出しをつけるくらい、主たる人間関係のトラブルがこの2層の中でおこることは疑いようのない事実です。

それを踏まえた上で、自分にとって最適な社会資本とはどんなものなのかを考えてみます。

社会資本の最適解

これは間違いなく、人によって答えの変わる問題です。

性格、価値観、金融資産と人的資本の比率など、あらゆる側面から変化していきます。

橘玲さんは、今後は政治空間(愛情空間&友情空間)の外側、貨幣空間で生きていく人が増えると指摘しています。(ソロ充と名付けています)

例にあげているのがフットサルのチーム作りで、一人参加が原則という面白いルールがあります。

固定のメンバーでチームを組むのではなく、その日コートに集まった人たちでその場限りのチームを編成して楽しむのです。

確かにこれなら後腐れないですね。

その場でフットサルを楽しんで、試合が終われば解散。連絡先さえ知らず、それっきりの関係です。

これは最近話題になっている「働き方」とも共通するのでは?と思いました。

「ジョブ型雇用」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

世界的には昔からあるスタンダードな雇用形態らしいのですが、日本では最近普及し始めたものです。

決められた業務・プロジェクト・目標のために人が集められ、パフォーマンスが悪かったり、業務を達成したら解散となります。

合理的だしわかりやすいですね。

これをプライベートの人間関係に適用したものがソロ充なのかな?と。

 

そしてここで、私自身の棚卸しをしてみます。

金融資産と人的資本については、『人並み』という言葉でしか表現できないくらい平凡な状況です。

裕福なわけではないけれど、困窮するようなことも無さそうです。

性格は、内向的で面倒くさがりという2点のステに極振りしています。

愛情空間には実家家族と私自身のパートナー、パートナーの実家家族が位置します。

友情空間にはごく数名の親しい友人と、仕事で出会った人たちが含まれます。

政治空間は以上で終了です。

「人殺し」(つまりはトラブル)が起こる空間は、かなり厳選した少数の人達のみで構成されており、人殺し発生の確率が極限まで下がるよう維持しています。

それ以外はすべて貨幣空間ということになり、無限に広がる外の世界と繋がったり繋がらなかったり、接触自体がある程度自分でコントロール可能ということになります。

気軽にこんなことができるのは、間違いなくインターネットの恩恵……インターネット素晴らしき。

政治空間を維持するためには人間関係に時間を割くことが必要不可欠ですが、そこの層が薄い私は可処分時間が人より多くなります。

つまり、

  • 「人殺し(トラブル)」を少なくすることが私の面倒くさがりな性格に、
  • 可処分時間を増やし『ひとり時間』を捻出することが私の内向的な性格に、

ピタリとマッチした最適解となります。

私が呑気に人生を謳歌していられるのは、土台がある程度固まっているからなのかも知れません。

因みに私の友人に超外向的な性格の子がいるのですが、このポートフォリオをその子に当てはめてしまうと不幸の始まりです。

彼女の場合は愛情空間と友情空間を拡張し続けることが幸福の土台となります。

十人十色で非常に興味深い。

人生の悩みも幸福の土台作りも、本屋さんへ行けば解決する

人々の悩みというのは、金銭問題・健康問題・人間関係の3つ集約されるというのは、本書に限らず様々な本に書かれていることです。

そして本というのは、それらの悩みにフォーカスするものが大半を占めるのです。

本書で定義づけられている3つの資本=資産も、これにかなり酷似しています。

1.金融資産

【金持ち父さん 貧乏父さん】から始まり、

株式投資の始め方(仮名)

やさしい投資信託(仮名)

あなたもできる節約術(仮名)

などなど、似たようなタイトルの本は星の数ほど本屋さんに陳列されています。

金融資産形成のマインドセットにおいて、これ以上最適は本はないと言えるくらい素晴らしい本です。

2.人的資本

人的資本に関する本はもっと多様です。

マーケティング

マネジメント

リーダーシップ

生産性

更にはプレゼンテーションのコツからエクセル・ワード・パワポの使い方まで。

働き方や労働の内容が様々なので、何が自分の資本になるのかを検討する必要があります。

『生産性』という概念が個人的にはとても好きです。

私にとっては若干趣味の領域だといっても過言ではないw

生産性とはどんなものか、生産性の高い働き方とはどんなものなのか、誰にでも理解できるようわかりやすく解説されています。

3.人的資本

心理学や哲学、自己啓発本やコミュニケーションスキルに関する本などが該当するでしょうか。

それから本書では、以前Voicyでおすすめのパーソナリティーで紹介した、精神科の先生が配信していた内容と重複する部分もあったので、精神医学とも関連するかもしれません。

この本を人生のバイブルにしている人は多いのではないでしょうか。

あらゆる人の為になる良書。

 

このように、人生で悩んだ時や自分の幸福の土台作りをしようと思った時には、本屋さんへ行けば大抵のことは学習でき、解決の糸口を見つけることができる……かも知れません。

本は素晴らしいですね✨

さぁ皆様、一緒に本を読みましょう。

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!