薄々感じてはいた。
私は咽頭反射が強い方なのだ。
周囲は胃カメラを受ける患者が複数人いたけれど、こんなにゲェゲェやってるのは私くらいだったｗｗ
メンタルが変に弱いのも考えものだ。
初めてのことや、身体に何かされるのが極端に苦手。緊張しやすい質だと思う。
生まれて初めての胃カメラ
日常的に胃カメラをやった患者と接している。
「検査してきたよ」と報告してくる患者に、「大変でしたね」「お疲れさまでした」などと笑顔で返す日々。
それは挨拶のようなもので、他人事で、経験のない私には知らぬ出来事であった。
自分が胃カメラを飲むことになって、早くも数日前から憂鬱だった。
やったことない。
初めて。
苦しそう。
麻酔も鎮静剤も怖い。
無意味な心配事が脳裏をかすめては、振り切って日常に没頭した。
検査当日
胃カメラ以外の検査を待っている間はいつも通り読書をしていた。
けれど胃カメラを待っているときだけは本を閉じた。
情けないことに、緊張しすぎて読めなかった。
最初に受付で紙コップに入った液体を渡された。
「胃壁を綺麗にするためのものです」と言われた。
少し白濁していたけれど、不味いというほど不味いものでもなかった。
喉が乾いていたせいもあるかもしれない。
ほんのり味はついていたけど不快なほどではなく、一気に飲み干す。
しばらく座って待っていると、奥から看護師が呼びに来た。
検査室に通され、ベッドに横向きに寝かされた。
私が初めてであることは共有されているようだった。
指先にパルスオキシメーター（多分）をつけられ、私の指先がひどく冷えているのが看護師にバレた。
明らかに緊張のせいだった。
「大丈夫ですよー。ひざ掛け持ってきますね」
と、１枚余分に掛けてくださった。
そして別の看護師がシリンジを持って現れた。
透明な液が入っている。
「今から麻酔のゼリーを流し込むので、一思いにごくっと飲み込んでくださいね」
キシロカインかな…とぼんやり頭をかすめたのも一瞬で、口に放り込まれたものを一気に飲み込んだ。
顔をしかめずにはいられないほど苦い代物だった。
しかし躊躇ってはいけない。
事前に医師からの説明もあった。
「苦いのできちんと飲み込まずに口に溜めちゃう人もいるんですけど、それだとカメラ飲むときに自分がツラくなっちゃいますからね。しっかり飲み込んでくださいね」
とのことだった。
それにしても苦い。不味い。すでに私の目からは涙が伝っていて、看護師の方が拭いてくださった。
喉の不快感がひどいと思ったけれど、こんなのは序の口だった。
ほんの少し時間をおいて、看護師が再び現れた。
注射で鎮静剤を入れて、その後麻酔のスプレーをすると言う（注射自体はなんの問題もないので割愛）。
「口を開けて、あーって声を出していてください。その間にスプレーしますねー」
言われた通りあーと声を出したんだけど、このスプレーが地獄だった。
苦いというか辛いというか、とにかく不快な味でむせた。
そしてそのタイミングでげぇげぇ吐いたｗ
吐いたといっても絶食してるので食べ物が出てくるわけじゃない。
殆どが唾液と、胃液が少しくらい出たかもという程度。
看護師の方ごめんなさい(^^;
多分口から呼吸しようとしてしまったのもいけなかった。
「鼻から吸って、口から吐いてー。深呼吸してください。肩の力抜いてー？？」
スタッフがもう一人かけつけてきた。
なんか騒ぎにしてしまって申し訳ない。。。
明らかに私のベッドだけ賑やかだｗ
まだカメラ飲んでないのに……ｗ
その後ベッドごと運ばれて、やっとカメラを飲むところに到達した。
カメラを飲むのももちろん一苦労だった。
おぇっとなり吐きそうになる。
そのたびに付添のスタッフの方が宥めてくれた。
苦しくて鎮静剤が効いてる気がまるでしない。
もっと意識が遠のいてくれるものだと思ってたけど…そんなことないのね。
カメラを抜かれて再びベッドごと運び出された。
しばらく休んでいるように言われたが、この休憩時間も他の患者の２〜３倍時間を要した。
疲れて動けん。否、動きたくないｗ
眠れはしなかった。でも横になっていた。
鎮静剤仕事しろよ！と思った。
休憩も終わり立ち上がると、心なしか足元がフラついた。
一応仕事はしているらしい。
すべての手続を終えて、私は検診センターを出た。
早くも来年が憂鬱に
え？？
この検査を毎年やるの？？
控えめに言ってツライんですけどｗｗｗ
私も嫌だし、スタッフの方にも嫌がられそうだなぁｗｗ
かと言ってバリウム飲むのも…
あまり意味がないと言うし、意味のない検査は受けたくないし、異常が見つかれば結局は胃カメラ飲まなきゃいけないし…。
みんなはどうしてるんだろ。
早くも来年が憂鬱だし、正直もう受けたくない(´；ω；｀)
あぁ、でもカメラ飲んでる真っ最中のことを思い出そうとすると、断片的にしか思い出せないのはやはり鎮静剤の効果なんだろうか。
今もまだ少しぼんやりするとうか、眠気が残っていると言うか。
ご飯はしっかり食べたけれども。
ガッツリ肉を食べたけれども。
そのままブログ書いているけれども。
帰って寝よ…。
