※この記事は2022/02/23に旧ブログから移転しました※
これを書いた時は、まさかコロナのせいでこんな世の中になるとは思ってもいなかった。
これをコロナワクチンに置き換えたら炎上必須だなぁと思うけど、あくまでも2015年のときのインフルエンザのお話です。
では本題。
インフルエンザの予防接種は受けるべきか否か
の、前の前置き。
私は医者ではありませんし、看護師でもありません。
国家資格などは有しておりませんので、一般人です。
免疫学やウィルス学の専門家でもありません。
学生時代、病理や薬理の授業は昼寝の時間でした。
ただ職場が医療現場というそれだけの人です。
そんな私の、超個人的な体験談と感想文だと思って読んでくださいませ。
インフルエンザ予防接種開始
早い人ですと、毎年だいたい10月くらいから予防接種について意識し始めるようです。
「予防接種の予約したよー」と患者様が言い始め、11月頃になると気づけば、
「予防接種受けたよー」とセリフが徐々に変化しています。
私は職業柄、インフルエンザの予防接種は大抵福利厚生に含まれています。
一定額を会社が補助してくれたり、又は全額を会社が負担してくれたりします。
今の職場でも、インフルエンザの予防接種は無料で受けることが可能です。
と言うより、受けろと社内通知が回ってきています。
医療現場というのは12月~2月にかけてが繁忙期です。
その時期にスタッフが出勤停止になることは、会社にとって大きなリスクなのです。
しかもインフルエンザは感染力の強いウィルスですから、うっかり一人が感染すると、
部署が全滅する驚異のリスク。恐ろしや。
インフルエンザワクチン2015-2016
今季のインフルエンザワクチン。
どうやら例年とは少し違うようですね。
ニュースでも度々特集していたのでご存知の方も多いはず。
ワクチンに含まれる【型】の種類が一つ増えたのだとか。
予防の確率が上がったらしいです。
ついでにお値段も上がったようです。
自由診療というもの
相対する言葉に保険診療というものがあります(混合診療については割愛)。
その名の通り、医療保険で受ける診療のことです。
対して【インフルエンザの予防接種】は自由診療に当たります。
こちらは医療保険の適用はありません。
医療保険とは、みんなから集めた医療費を、みんなで使う制度です。
病気や怪我をした時に、負担が少なく医療が受けられるように…。
目的は病気の怪我の治療。
なってしまったものを治す為に使うものであって、予防や健康維持のために使えるものではありません。
使えるのは切羽詰まった人だけってことです。
医療費はみんなから集めたお金ですから、不公平があってはいけません。
ですので医療保険で受ける保険診療の金額は、全てを細かく国が定めています。
日本国内どこの医療機関にかかろうとも、同じ保険診療をうければ同じ金額になります。
これに該当しないのが自由診療です。
予防接種であったり、健康診断などがこれにあたります。
患者さんが自分のお金で自由に受けられます。
みんなのお金(保険料)を使わないので、国からの(金額的)制限はありません。
提供する医療機関が自由に価格を設定できるのです。
例えばインフルエンザの予防接種を、100円で提供しようが10000円で提供しようが、
医療機関の自由です。
ところがこれが保険診療になると、国が3000円と決めた場合、全国すべての医療機関が3000円で提供しなくてはなりません(2022年現在、コロナのワクチンは国が全額公費と決めたので患者の自己負担は0円と統一されています)。
そんなわけで現在は自由診療のインフルエンザ予防接種。
医療機関によって金額が異なるため、節約したい方は事前の下調べをお勧めします。
予防接種を受けるか受けないかは個人の自由
世の中の人たちは、受ける人と受けない人、どちらが多いのでしょう??
私はワクチンを提供する側の機関に在籍しておりますので、必然的に受ける人たちばかりに出会うのですが。
世間的にはどうなのかが気になるところ。
予防接種を受けるか受けないかは個人の自由ですが、前述したとおり医療従事者は少々勝手が違います。
職場にもよりますが、毎日数十人のインフルエンザ罹患患者と接する職場もありますので。
基本的には受けることを所属組織から推奨されます。
ワクチンの効果が気になるところ
一時期気になってネットで調べたことがあります。
受けた方がいいという意見と、意味がないしむしろ有害だという意見。
真っ二つでした。
(私は専門家ではないので真偽はわかりません。)
私は過去に一度だけ、インフルエンザの予防接種を受けたことがあります。
社会人1年目の冬です。
晴れて医療従事者になり、当然の権利のように福利厚生でワクチン代を会社が負担してくれ、周りの人に合わせて当然のように受けました。
【ふふっ。私も医療現場の一員よ。】なんて感じで。
その結果どうなったか???
翌日高熱を出し、
倒れました。
もう最悪です。
普段から熱なんて滅多に出さないのに。
自分から不調の原因を体内に取り込んだんです。
馬鹿ですか、私。
そうです。
私は普段から、突発的な病気になることが殆どありません。
(アレルギーだったり喘息だったり腰痛や膝の故障など、持病は多々はあり)
今思い返しても、インフルエンザに罹患した記憶は一度もありません。
毎日数十人のインフルエンザ罹患患者と接する職場にいても、です。
因みに仕事中、マスクなども殆ど使いません。
そんな私が、「無料だから打つ」「会社に推奨されたから打つ」はかなり浅はかでした。
重度のアレルギー体質と関係あるのでしょうか?
アナフィラキシーショックを起こさなくて良かった…。
余談ですが
医療スタッフも十人十色。
私のように、ワクチン打たなくても抗菌バリアの塊みたいな人間ばかりではありません。
中には毎年懲りずにインフルエンザにかかるスタッフもいるのです。
器用にAとBの2回かかる人もいます。
そんなスタッフを横目にいつも思うのです。
『ねぇねぇ。予防接種、受けてたよね????』
その予防接種、
意味はあったのですか???
よく聞く話。
【予防接種を受けていれば、例えインフルエンザになったとしても症状が軽くて済む。】
本当にそうなの?
確かめる術がなくて疑問が解決しないんだけど?
だってみんな高熱でるし、体の節々が痛いでしょ?
型によってはおう吐や下痢も起こるし。
劇的に症状が軽減されてる人って見たことない気がするけど。
※2022年追記※
けれど2022年になってみると、コロナのワクチンではちゃんと重症化の確率を下げている統計が出ていますね。
インフルエンザ程度の感染症だと、症状の軽減具合がわかりにくかっただけなのかも知れません。
そう考えると、インフルエンザの予防接種はなるべく受けておいた方がいいと思います。
特に受験生や、仕事を休めない人、高齢者など。
多くの人が接種すればそれだけ公衆衛生が向上するというのを目の当たりにした近年。
2015年当時、「意味あるの?」と疑問に思っていたことが予想外の形で解決致しました。
それにしても、“仕事中もマクスはしない”と言い切っているこの頃が懐かしいな。
今じゃ一歩外に出るだけでも必ずマスクだし…。
尚、医療人歴15年を超えた現在も、インフルには一度も罹患していないことをここに申し述べておきます。
これはもはや私の超個人的な体質だと思っている。
※追記おわり※
総じて結論
今わかっているのは、私は予防接種を受けなくてもインフルエンザにならないということ。
インフルエンザになる人は、予防接種を受けていても感染するということ。
そして個人的には、今年流行しているという新型ノロウィルスの方が怖いということ。
そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。
お疲れさまでした!