Daydream

全ては泡沫のごとく、ただ溶けて消えていくだけ。。。

個人の先生からバレエを習うということ


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新しく師事するバレエの先生を決めた。

これを機に、なぜ前回の先生を辞めたのか書いておこうかな、と。

自分でバレエ講師を見つける難しさ

これはバレエに限った話ではないかも知れないけれど、

何かを学ぶとき、誰に教えてもらうかは大事な問題だと思う。

そもそも独学できないからお金を払って誰かにお願いするわけで、

お金を払う以上はこちらも希望(注文)が出てくる。

とは言え要求ばかりではいけない。

ある程度の妥協点を見つけなくては。

所詮はただの習い事。

趣味なのだから、1番大事なのは『楽しいこと』だ。

そもそもなぜ前のバレエ教室を辞めたのか

大人になってから、最初のバレエ復帰。

私が師事していたS先生は、とても素晴らしい先生だった。

もう一度バレエが楽しいと思えたのは、S先生のお陰でもある。

先生は美しく、可憐で、踊りも繊細で華やかだった。

足の怪我さえなければ、きっとプロのダンサーとして活躍していたに違いない。

ロシアに留学し、ワガノワを卒業していた。

レッスンも細やかで、基礎を大切にし、丁寧な指導がとても勉強になった。

最初に出会ったのは大きなバレエスタジオで、先生はただの雇われ講師だった。

けれど当然のように人気が増して、ついに独立するに至った。

そして私自身も当然のように、独立した先生についていくことになった。

つまり、元々通っていた大きなバレエスタジオは退会して、

S先生に直接お月謝を支払うようになった。

大きなバレエスタジオに通うことと、

個人で教えている先生に習うこと。

メリット・デメリットはそれぞれある。

大きなバレエスタジオはカリキュラムが充実している。

沢山の講師を雇っていてレッスンのコマ数も多い。

自分が何かの理由でレッスンを休んでも、講師を選ばなければ振替も取りやすい。

仮に所属しているクラスの先生が体調不良で休んでも、レッスンは遅滞なく執り行われる。

なぜなら必ず代講の先生が充てがわれるからだ。

設備が充実していて、入会時の契約内容も明確(最大のメリット)

大きなバレエスタジオを運営しているのは、間違いなく企業だから。

 

対して個人の先生は、全てが先生の采配次第となる。

それが良い時もあれば、悪い時もある。

 

まず、S先生は休講が多かった。

自分の舞台、怪我、体調不良…

病弱なのか、冬場は本当によく休む。

私たち生徒はS先生個人にお金を払っているので、

当然ながら代わりの先生などいない。

しかもこれはS先生特有の短所なのだが、

とにかく休講の連絡が遅いのだ。

当日連絡は当たり前。

時間もギリギリ。

生徒は家を出る準備をしてしまっていたり、

下手するとスタジオに向かい始めている最中に休講の連絡が来たりする。

休講は仕方ないにしても、

せめてもっと早く連絡してほしかったなぁ…。

今思い返しても、そこはちょっと不満だったw

S先生は、とにかくなんでもギリギリなのだ。

そういう意味ではルーズな性格だった。

翌月のレッスンスケジュールを出し忘れるのはしょっちゅうだったし、

(よく生徒が月初に『今月の予定出てないけど今日ってレッスンありますよね…?』とグルチャしていた)

月謝の金額や支払日が突然変わったりもした。

変わるのは良いのだけど、できればそういうことは事前に連絡してほしかった。

「○月から変更します」とか言ってくれればいいのに、

毎度毎度「今回からこうです」という感じ。

うん、まぁ仕方ないと言えば仕方ないんだけれども…

結論から言ってしまうと、

そういう(小さな?)不満を全てペイしてしまうくらい、

S先生のレッスンには価値があった。

月謝が多少高くても、先生が性格的にルーズでも、

それ以上に私は先生のレッスンが好きだった。

そのバランスが崩れてしまったのは、

新型コロナウイルスの流行がキッカケだった。

 

S先生が独立して半年も経たないうちに、そのウイルスは来日した。

先生はレッスンをオンライン切り替えた。

月謝は据え置き。

休会制度は無し。

生徒は退会するか、

オンラインレッスンを受けるか、

振替を溜め込んでスタジオレッスンが再開したら消化するか、

3つの選択を迫られた。

私はスタジオレッスン絶対派なので、オンラインレッスンは受けなかった。

月謝を払い続け、レッスンを受けられない日々が続いた。

しかしこれは仕方なかった。

コロナは先生のせいではないし、

独立直後にこんな事態に見舞われたのは不運でしかない。

先生にも生活があるわけで、

私はスタジオでレッスンが再開されるのを待った。

感染者数が減るとスタジオレッスンは再開され、

感染者数が増えるとオンラインレッスンのみになるのを繰り返した。

オンラインレッスンの日程は日に日に充実していった。

スタジオでレッスンを受けたい子たちの振替は消化しきれず、

徐々に蓄積していた。

そんなことを繰り返していたある日、

コロナの状況が落ち着いているにも関わらず、

スタジオでのレッスンが再開されなくなった。

「個人の事情で」と先生は言った。

既に生徒数が減り始めていたことを考えると、

私は『損切り』のタイミングを誤っていたのだろう。

S先生のレッスンは魅力的で、できることならば私は切り捨てたくなかった。

だからギリギリまで月謝を払い続けた。

これは間違いなく私の判断。

しかし先生はスタジオレッスンを休み続け、

その理由も期限も明確に説明されることはなく、

「今後について決まったらご連絡します」の一点張りで、

月謝の請求だけは毎月キッチリと送られてきたw

これはさすがに……

私自身も安くない月謝を払い続けるのは無理があった。

先生がオンラインレッスンの方が楽だと思ったのかもしれないし、

何か別の理由があるのかも知れないけれど、

どちらにせよ、

先生がスタジオでのレッスンを避けているのは明らかだった。

レッスンが無いのなら、お金を払う理由もない。

私はついに(渋々)辞める決断をする羽目になった。

ちなみに先生ルールでは『退会は2ヶ月前に連絡』とのことだった。

一足先に辞めていた私の友人は、

退会宣言後、2ヶ月月謝を払い続けていた。

摩擦を避けたければそれも選択の一つだけれど、

翌月のお月謝の請求が来た時に、

私は先生に質問を投げかけ、お伝えした。

「先生はスタジオレッスンを再開するつもりがありますか?」と。

「レッスンの目処が立たないのに、お金の請求だけされても困ります」と。

先生がYESと答えたら、私はしぶとく月謝を払っていたかもしれないw

けれど返答は相変わらずのテンプレート。

「今後のことはまだ検討中なので、決まり次第皆にお知らせします。

もう少しお時間をください。

オンラインレッスンへの参加もご検討ください」

とのことだった。

 

 

 

( ̄∀ ̄;)

 

 

 

さすがに……

 

さすがにもう無理だった。

 

私はそのまま先生の生徒を辞めた。

月謝も払わなかったし、それ以上の請求もなかった。

これまでレッスン無くても散々払ってきたんだから、もういいでしょw

 

私はS先生のレッスンが大好きだけれど信者ではないので、

レッスンの代金なら払いたいけれどお布施を払うことは出来ない。

 

そのままバレエの無い生活になり、

少しの期間を開けて、

アルバイトを詰め込む生活に突入した。

バイトが落ち着いてからもそのままやり過ごし、

気づけば1年近くが経過していた。

新しい先生を決めた

そんな折、私は再びバレエを習うことにした。

もう面倒だしこのまま辞めてしまおうかとも思ったけれど、それはやはり無理だった。

面倒だと思いつつ、時々ネットで次のスタジを探してしまう。

それでやっと、今回めぼしい先生を見つけて体験レッスンを申し込んだ。

結局は新しい先生も、また個人で教えている先生にした。

懲りてないな、私w

まぁいいのです。

納得できなければ辞めればいいだけなので。

9月からまたレッスンのある生活なので、今はただ楽しみ。

 

そんな感じで、本日ワタクシからは以上でございます。

お疲れ様でした!